山間部への集金の中で

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今日は、四郷地域と御所、天野、志賀へ赤旗日曜版の集金に行った。
天野は、さすがに笠田より肌寒い。
トンネルを抜けると視界が広がり、家々がゆったりとした空間に点在しているのが見えてくる。
多くの人が天野に来て、天野を気に入り住みたいという気持ちをもつようになるのがわかる。
天野の水源地の上の谷間の山林を産廃業者が手に入れ、土砂による埋め立てをおこなうという申請がなされ、天野は10年間、産業廃棄物の処分場問題で揺れに揺れたことがある。
土砂による埋め立てという申請のもとで、産業廃棄物を不法に投棄し、土砂で覆い隠すような処分場があとを絶たなかったなかで、天野の人々は、10年間一日も欠かさず見張り小屋を設置して不法投棄を阻止するために監視を続けた。
住民の粘り強いこの監視運動は、実際に不法投棄を阻止する力をもった。建築廃材が投棄されようとしたときには、ただちに地元警察に連絡し、最初に投棄された廃材の撤去をただちに実現させたこともある。
この闘争の最中に、業者は最終的に経営破たんした。かくて産廃処分場予定地は、裁判所管理の下で競売にかけられた。天野地域は、この競売物件を買い戻し、長い処分場反対運動は、住民の勝利という形で決着した。
この運動を通じて、天野地域住民の団結は強まった。
今日は集金先でこのような話を聞かせていただいた。
天野には今、地域興しの住民組織がいくつもできて、取り組みがはじまりつつある。
一つの運動は、次の運動への新しい契機になる。
天野は、静かな雰囲気の中で年末を迎えていた。丹生都比売神社の駐車場の観光客もちらほらといった感じで、お正月前の静かな気配の中にあった。
太鼓橋が、雨に打たれていつもより暗い赤色になっていた。
お正月のにぎやかな初詣の雰囲気が頭の中に浮かんできた。


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Posted by 東芝 弘明