観測、金環日食
朝5時50分頃目が覚めた。外はすでに明るく、光りが部屋の中に入っていた。
次に目が覚めたのは6時30分だった。眠たい目をしばたいてリビングに行った。
テーブルの上には、480円で買った日食用メガネが未開封のまま置かれている。手を伸ばし、ハサミで端を切って開封した。細かい説明書きには「安全基準もパスしています」と書かれている。
勝手口のカギを開けて、サンダルを履き裏庭に出た。日差しは明るく、庭に朝の光が差していた。
メガネをかけて太陽のある方角に向いて上を見た。おお、太陽の上の部分が欠けている。日食が始まっている。
7時になると娘の目覚ましが鳴り始めた。娘は携帯のアラームを目覚ましにしている。2階の部屋なのに下までよく響く。この目覚ましが鳴っても娘は起きてこない。起きるのはぼくだ。ぼくの携帯で娘に電話を入れた。アラームが止まり、着信音に切り替わる。それでも起きてこない。ぼくは2階に駆け上がって、娘の部屋のドアをノックして、「金環日食見れるで」と言った。
娘は飛び起きた。目がまぶしそうだ。妻も起きてきた。
480円のメガネが一つ。3人で交替交替に太陽を見る。
「貸して、貸して」
「わーすごい」
ぼくは、木漏れ日が金環状態になると聞いていたので、東側の犬走りを歩いて玄関の方に出た。隣の家の木が木漏れ日を作っていた。
木漏れ日の写真がこれだ。
なんだか、家族3人で盛り上がった。いい1日のスタートになった。