最近本をたくさん買っている
この前買った『会議の上手なやり方が面白いほどわかる本』は、買わなければよかったと思うほど後悔した。この前買って読んだ『「会議ファシリテーション」の基本がイチから身につく本』とは雲泥の差がある。雲と泥。まさに天と地。
仕方がないので、もう一冊『ファシリテーション入門』という本を買った。
この本はいい。Amazonでは、『会議の上手なやり方が面白いほどわかる本』にも星がたくさんついていた。この星に騙された感じがする。一読して思ったのは、いろいろな問題が整理されずに書かれているので、実践の役には立たないということだ。ほとんど心に突き刺さってこないし、記憶にも残らない。
最近、本ばかり買っている。日本共産党の会議で5000円以上本を買い、全国スポーツクラブ会議でも3000数百円の本を買った。これ以外に『誰でも60分以上スイスイ講演ができるコツ』という本も買ったので本づくしの状態にある。
ファシリテーションという会議の進行役について、自分なりに研究している。大事なのは、本を読んで実際にどう生かすかということだ。
いい話を読んだというだけにとどめないで、読んだ本をどう生かして、現実を改善すべきなのかという視点で学ぶことが大事だと思っている。こういう姿勢がないと学んだことが生かされない。
大量の読書が必要だが、その1冊1冊から何か1つでもいい、生かすことが大事だと思っている。
大量に本を読む中で、自分の意識の中に蓄積していく智というものもある。読書が豊かな教養への橋渡しになるような智だ。その一方で、本からむしり取るように学びとるという智もある。こういう智は、本と現実とを繰り返し行きつ戻りつして学んだものを血肉にしていく意識的な努力が必要だ。こういう智は、技術的な作業と結びついている。
どちらがいいというものではない。どちらも大事だと思っている。技術のともなう智をえるものの中には、ハウツー本も含まれる。よいハウツー本は、哲学がしっかりとしたものでなければならない。哲学のないハウツー本は、学んでもなかなか身につかない。
今回買った「ファシリテーション入門」は、ファシリテーションの哲学がしっかり語られている。ものの見方考え方とともに技術を学んではじめて、単に形を真似るという域を超えることが出来る。技術に流れているものの見方考え方をつかんでこそ、技術は生きる。
技術と哲学は、コインの裏と表のようにお互いを補い合っている。