送別会に参加して

未分類

6時から笠田小学校の先生方の送別会があり、PTAの本部役員会も参加させていただいた。
転任される方は、小学校の先生方4人と幼稚園の先生1人だった。
6時過ぎから会が始まり、先生方のあいさつがおこなわれた。
子どもたちと向き合ってきた先生方の話は、真摯な気持ちが表れており、胸に迫ってくるものがあった。
あいさつの中に、笠田小学校は、親と教師の協力関係があり、気持ちよく動いてくれるところがあるという話があった。一番若い先生は、子どもたちに逆に力をもらっていたと語り、教員試験に受かりたいと語っていた。
子どもたちと向き合っている教師という職業は、なんども気持ちをきれいにしてくれる瞬間というものがあるらしい。子どもたちとの間で、感動する瞬間を重ねていける職業というのは、年齢を重ねてもピュアな部分を失わないもののような気がする。
大学生になる頃、教師という職業にあこがれていた時期があった。気持ちの根底には、小学校の5年生と6年生の時の担任の先生と自分の母親の影響があった。先生方のあいさつは、若い頃の気持ちを思い起こさせてくれるものだった。
わが家の娘は学校が大好きで、担任をしてくださった3人の先生をみんな大好きだという。そんな話を聞いていると、「教育は死なず」という言葉が浮かんでくる。学校が大好きで先生が大好き、友だちが大好きだという子どもたちがいるかぎり、学校は豊かな存在であり続けると思う。
子どもたちのために学校は存在する。国歌のために学校があるのではない。
先生方の話を聞きながら、心底、学校っていいなという思いを新たにした。
送別会の最後に、先生方から花束が贈られ、PTAの本部役員からも白い紙袋に入った花束が贈られた。ぼくも娘の2年生の担任だったM先生に花束を手渡した。
外に出ると冬のような冷たさがあった。お酒のぬくもりもあって冷たい空気が心地よかった。先生方も保護者も笑顔がはじけていた。
さて。
2次会は高野口までカラオケに行った。お店に行くと流行っているみたいでしばらくの間、ロビーで待たされた。男性M先生とMacの話をしていると部屋に入る許可が出た。
部屋は2階のかなり奥まったところにあった。
ドアを開けるとひな祭りのひな壇のように階段状になっていた。
「いい趣味だ」
とはお世辞にも言い難い。一同、入るのをためらいつつ座ったがどうも落ち着かない。
一説によいれば、医者と看護師、教師はカラオケでバカ騒ぎするという話がある。
しかし。こんなひな壇のような部屋に座って移動もできない状態では、落ち着いて歌うしかない。
真正面からみたら何ともおかしなひな人形の集団だ。
校長先生は、偶然にも一番入り口の下の段に座ることになり、転任する先生方がひな壇に座る形になった。
女性の先生方は、今はやりの歌を何曲も歌った。
ぼくは、新しい歌にはまったく縁遠い。
最近、車で聞いているのは、「学問のススメ」「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」「サイエンスサイトーク」「ヴォイニッチの科学書」。ほんとに音楽とは縁遠い。
それでもあつかましくも2曲歌ってしまった。
運動会の打ち上げでは、声がかすれて出なかったのだが、今日は自己満足気味に気持ちよく歌うことができた。時々目をつむって歌うと保護者のNさんに真似をされて冷やかされた。
生まれながらの宴会部長である男性M先生は、今日は何だかおとなしかった。
それ以上に教頭先生はおとなしかった。
今日の宴会部長は保護者のNさんだった。
ひな壇の中段のど真ん中、赤いマットの上であぐらをかいたNさんは、みんなを笑わせていた。
明日から新年度が始まる。
いいことがまっている。
きっと。


にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 和歌山県情報へにほんブログ村 政治ブログへにほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へにほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへブログランキング・にほんブログ村へ

未分類PTA

Posted by 東芝 弘明