黙祷
議会本会議中、2時46分が近づいてきたので、議長が質疑を中断させて1分間の黙祷を行うよう促した。議場にいる人はみな起立して、黙祷を行った。あれから2年。政治が劣化し悪化した結果、復興の歩みはのろい。民主党から自民党に政権が交代しても、事態の改善ははかられていない。
思い出したように特集を組むメディア。人々を対立させ、いがみ合わせ、攻撃的にすることによって、被災地への連帯を阻んできた。東日本大震災が起こったとき、人間的な連帯が強まって、事態はいい方向に向かうと思っていた。
国民は連帯を強め、絆という言葉でそれを表したが、政治はこれに逆行し、原発事故を中心に非人間的な態度を露わにした。原発は再稼働し、原発ゼロをめざす世論は、国民の過半数の支持を得ているのに、政治はこれに立ち向かって行こうとしている。
原発推進を安倍さんがかかげても、批判は高まらず、支持率は高いというおかしな現象が続いている。マスメディアは、安倍さんを批判せず、徹底的に持ち上げて、参院選挙を自民党の勝利に持っていこうとしている。
このあとに出てくるのは、憲法改正だ。大震災は、政治の反動化を強める契機となった。それは、国民が連帯を強めたことへの挑戦だった。私たちは、東日本大震災で被災した人々と地域に結びついて、政治の劣化と悪化に立ち向かわなければならない。
