広域の議会。年度の最終日。

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広域の議会が11時から開会された。議案としては10本近くのものがあったので、12時までに終了するというのは無理があった。というか、ぼくが広域の議会議員となったので、質疑がおこなわれるようになり、当然のごとく議会の開催時間が延びるようになっている。
今日の議案の量からいえば、質疑をおこなえば2時間程度は必要だった。思った通り2時間近くの議会となった。
広域のごみ処理施設は、管理棟が直営で焼却施設とリサイクルセンターが民間委託となる。これからの課題は、民間丸投げの施設にならないように、広域の職員体制を確立して民間委託を監視することができるかどうかにかかっている。
ぼくは前回、場長の人事がきわめて大切だという認識を示し、人事配置を求めるとともに、3年後リサイクルセンターを直営に戻すことを提案した。
リサイクルセンターの直営は譲ることのできない課題だと思っている。
現在のごみ処理にたずさわっている職員を広域に配置することへの抵抗があるようだ。これを嫌った理由は、あまりはっきりしない(考えると事務局側が現場の職員よりもノウハウがないので、管理しきれないということがあるのかも知れない。これが理由ではないかということを突きつけても違いますというだろうなあ)。
ごみ処理の技術を生かす道を取らなかったので、広域は民間委託から出発するしかないということになった。ぼくは、この方向で進みつつある現状を踏まえて、リサイクルセンターを3年後に直営に戻すことを提案した。3年後に民間委託の契約が切れるので、戻すチャンスが3年後に発生するということと、本気で3年後に民間委託から直営に切り替えることを目標にすれば、ごみ処理内容を真剣に、本気に学ぶことになる。
ごみ処理の主戦場は、リサイクルセンターにある。この分野で汗をかくことが、ごみ問題に精通していく道だと思う。
広域にはこういう観点でごみ処理に取り組んでいただきたいと思う。
地元住民の大きな反対運動があったので、広域のごみ処理施設は、かなり離れた地点に無人施設を設置し、大気中のダイオキシンなどの物質濃度を測定することとなった。
ダイオキシンはごく微量だが自然界にも存在する。野焼きがおこなわれたりすれば、ダイオキシン濃度は上がる。上がるといってもピコグラム単位だろうけれど。
ピコグラムは1兆分の1グラムのこと。ナノグラムは10億分の1グラムのこと。5コースある25メートルプールに一滴の水を落とすより1兆分の1グラムは小さいかも知れない。ダイオキシンの基準値で、焼却場の煙突の先から出る排出量の基準値は0.1ナノグラム/立方メートルとなっている。
実際の新設の焼却場は、この基準値よりもはるかに小さい排出量に抑える努力をおこなう。
焼却場から2キロメートルほど離れた(?)地点でダイオキシンを観測して、果たして焼却場から出たダイオキシンを観測できるかどうか。これは、広大な砂漠の中で指輪をさがすのよりも難しいかも知れない。
ダイオキシン濃度が上がった、下がったということがただちにごみ焼却場から出たものだと特定するのは、大事故が起こらない限り難しいような感じがする。
工場内のダイオキシン暴露量の基準値は2.5ピコグラム/立方メートルらしい。この数値が人体に与える影響について、ぼくは論評する知識を持っていないが、通常業務上の健康被害は、考えにくいだろう。
ただし、重大な爆発事故などが起これば、大量にダイオキシンが暴露する可能性もある。この時には、基準値をはるかに超えるダイオキシンが発生するかも知れない。
最悪の可能性も想定しなければならないが、ストーカー炉での爆発事故というのは聞いたことがない。不完全燃焼のような燃やし方ももうしないだろうし。人為的なミスか、構造上の根本的欠陥がなければ重大な事故は起こらないといっていいだろうと思う。
ものすごい小さな数値に対して、かなりコストをかけた対策をおこなう必要があるのには頭が下がる。健康被害を極力防止する努力は、評価に値すると思うのだがいかがだろうか。


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Posted by 東芝 弘明