後期高齢者医療の保険料ー9割軽減廃止?

政治

バスを思い出そう
バスを思い出そう

「しんぶん赤旗」日刊紙の1面に載っていたのは、後期高齢者医療保険の保険料に対する9割軽減と8.5割軽減の特例措置を廃止するという記事だった。ぼくは、和歌山県の後期高齢者医療広域連合の議員をさせてもらっている。
この制度があることによって、低所得者の保険料は、低く抑えられていた。この制度があって、はじめて辛うじて制度が維持されているというのが、ぼくの認識だった。
負担について厚労省は、「世代間・世代内の不均衡があ」という言い分だが、70歳以上の医療保険の一分負担を1割から2割に引き上げたのは国だ。自分で負担について不均衡な状態を作り出しておきながら、不均衡を是正するという話は、鉄面皮だといわなければならない。不均衡を直したいのであれば、負担を引き下げる方向を採用すればいい。無料化を目指せば不均衡は是正できる。

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そもそも、75歳以上の方々は、仕事をしていない人が圧倒的に多く、年金収入だけという人が多い結果、扶養状態にあった方も多かった。それを75歳になれば、さまざまな保険制度から高齢者を引きはがして、後期高齢者という血も涙もないネーミングを付けて、新しい保険制度に強制的に加入させて、負担を求めたのは自民党だ。バスを描いて、どこかに連れて行くような絵まで描いて、国民に説明したのは、桝添厚生労働大臣だった。
これは、うば捨て山行きのバスを図に描いて説明したものだった。まさに鉄面皮。隔離して負担を押しつけながら、負担が足りないというのは、うば捨て山追いやった高齢者に対し、さらに強盗を企てるようなものだ。

ものごとは、ことの経過をたどればよく分かる。自民党が生み出したこの制度を忘れてはならない。


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Posted by 東芝 弘明