スカッとする

雑感

「体制の『不当な受益者なるもの』を特定して、これが『諸悪の根源』なので、これを排除すればすべての問題は解決するというデマゴキー(煽動)です。攻撃する対象がユダヤ人なら反ユダヤ主義になり、対象が移民なら排外主義になる。大阪の場合は、公務員・教員・生活保護受給者などを「受益者」に仕立てて、それを攻撃して市民たちの不満をそらした」(内田樹氏 赤旗日刊紙12月4日付け)

この文章は、トランプ現象についての内田樹さんの言葉だが、橋下徹さんたちの維新の会も同じだと述べた部分だ。攻撃するターゲットを定め、徹底的に既得権者として批判し市民の関心を引きつけていく。心奪われた人々は、ターゲットを徹底的に罵る。これによって何が実現するのかと言えば、不満を一時的に解消できるということぐらいだろう。公務員が攻撃を受けて、給料が削減されたとしても、自分たちの生活が大きく変わることはない。
郵政民営化の時に郵政が民営化すれば、日本の諸問題は解決するかのように言ったが、実現したものは不便な郵便局を作ったということでしかない。

排外主義がどうして、人の心を引きつけるのだろうか。力を持った人々と一緒に攻撃することによって、気分がすっきりするだろうか。「溜飲が下がる」状態だろう。「溜飲が下がる」というのは、不平不満恨みなどがなくなって胸がすっとする。ということを意味する。
「橋本さん、よう言うてくれた。スカッとした」
ぼくの知っている人も橋本さんを支持して、こう言っていた。
スカッとする以外に何も無いということは、一服の清涼飲料=排外主義ということだろうか。


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雑感

Posted by 東芝 弘明