福島原発は最悪の事態想定し対応すべき

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福島第一原子力発電所は、極めて危険な状況になってきた。最悪の事態を想定して対応することが求められているが、政府の判断は非常に緩慢になっている。最悪の事態を想定した話が出てこない。
「大本営発表」という言葉が頭から離れない。
多くの人が感じていると思うが、現状をリアルに報告しながら、(1)現在の事態をどう認識しているのかということと、(2)この事態がどのような事態に進んでいくのかという判断はほとんど説明がない。状況の報告なら事実を正確につかんで行うだけなので、一定の知識があれば誰でもできる。
国民は、原子力の専門家ではないので、最も知りたいのは事実にもとづく報告と専門的な知見による「判断」だろう。しかし、現在の事態についての「判断」がほとんどなされていない。
最近ようやくNHKがはっきりと事態の解説をおこなうように変わってきた。これに比べ民放の番組に出ている大学教授や専門家の多くは、具体的な判断を示さない人が多い。
このような態度では、事態をまともに説明できない。
原子力安全委員会の提案を受けて、自宅待避を自主避難に切り替えたが、原子力安全委員会が自主避難だという提案をおこなったときに、「これは一体どういう事態なのか」という説明を受け、このまま事態が悪化すればどのようなことが発生するのかを的確に把握し、自主避難がいいのか、避難指示がいいのか判断すべきだったように思う。
進行しつつある事態は、原子炉の圧力容器の中の水が格納容器内に漏れ、さらに格納容器からその外にあるタービン建屋に漏れだし、さらに本来漏れ出すはずのない外部である電気のケーブルなどを通しているトンネルに溜まっているということだ。
事態は極めて深刻だという。しかし、深刻の中身を具体的に語ることが問われている。2号機の燃料棒を完全に漬からせていた冷却水が少なくなった結果、冷却水の外に燃料棒が露出し、その結果燃料棒を覆っていたジルコニウムが溶け、核分裂物質が冷却水の中に溶け出すという事態が起こっているようだ。
ぼくが一番心配なのは、福島第一原子力発電所から漏れ出す放射性物質が、非常に高い放射線量を示すようになり、原発の施設に人間が近寄れない事態になるのではないかということだ。そうなると、原発は、何の操作もできなくなり、メルトダウンが避けられなくなる。
6つある原発のうち1つでもそのような状態になると、あとは何の打つ手立てもなく6基の原発が最悪の事態に突き進むようになってしまう。
現状の災害は、すでに国際基準でいえば6になろうとしているように見える。現時点でスリーマイル島の事故を超えているように思えてならない。
命がけの作業になりつつある中で、懸命に放水し、電源復旧の作業を進めている方々に心から拍手を送りたい。この懸命な努力を信じ、奇跡的な改善を望みたい。
さて、今日で議会が終了した。疲れが溜まっている。


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Posted by 東芝 弘明