ウエストコーストの記事に電話 2005年6月24日(金)

出来事

お昼、自宅に戻って食事を終えてから、久しぶりにデスクトップと旧型のPowerBookを立ち上げてみた。デスクトップは、何の問題もなく立ち上がり、インターネット接続も簡単にできた。PowerBookの方は、電源ボタンを押してもウンともスンとも言わない。起動音も鳴らないし立ち上がる気配もない。
「とうとう壊れてしまったか」
独り言が出てしまった。
LANケーブルをさわっているとき、携帯電話が鳴った。
和歌山市内に住む、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟に勤めているご婦人からだった。
「ブログを見せていただいています。おもしろいですね。ウエストコーストにケーキを食べに行きたいなと思いました」
「はい、ありがとうございます」
嬉しくなった。
1日に100人以上が見てくれる ブログだったらかなりの宣伝力があるのだろうけれど、今のところブログへの訪問者は20数人、多くても30数人。そのなかで新しい反応があるのは嬉しい。
役場に集金をしながら日曜版を配り、歩いていると新聞に折り込んだ読者ニュース「清流」(九度山町にある母子寮の記事)を熱心に読んでくれている課長がいた。
チェック機能を果たすべき議会が、予算を通してしまえば、かなりの不合理が問われることなしに済んでしまう。
たとえ明らかに法律に違反している事柄でも、それが違反なのかどうかは証明されなければならない。告発し、警察が動き起訴され、検察が動き、裁判という形になっても、強引に開き直れば、なかなか裁けないという現実がある。
逮捕され投獄されて裁判が行われても、国会議員を辞めない事例を作ったのは、田中角栄なのかも知れない。
これ以後、国会議員を辞任さえしない人が増えた。
和歌山市の旅田市議も逮捕され、拘束されていても市議を辞めず、保釈され市議活動を開始している。
擁護する方々は、無実だから辞める必要はないという。しかし、有罪だった場合、悪いことをしても辞めなくてもいいという悪しき事例になる。
過去の事例を見ると、悪しき事例となった場合がかなりある。有罪が確定したその時に、無実を主張し辞任を拒んできた期間に対して責任をとったという話はない。
事件が発覚したとき、その事実を認め辞任した例はたくさんある。企業のトップだった方々の中には、不祥事を認め辞任した例が多いし、辞任した首長の例も多い。
社会のモラルをゆがめ、不審を増大させてきたのは議員なのかも知れない。田中角栄のように、有罪判決が出ても控訴し、なんどか議員に再当選し、「みそぎを受けた」と言い張った例が起こると、これをまねする人が後に続いた。
議会が、正義にもとづいて採決する機関にならないと地域社会に正義とモラルを確立できない。小さい自治体でそんなことが起こると、住民に与える影響が大きすぎる。
議員は、住民の代表だから、住民の正義を代表して物事を判断する責任を負っている。しかし、不祥事が発生しても、その事実を否定するために議会が動いた例も多い。
議員がその時に考えているのは、与党としての立場であったりする。
過去、4人の議員連盟で町長の不信任決議を提出したことがある。町長が公金を支出したことにし、裏金を作り通帳にそれを保管していたという事件が起こったときだ。そのとき、かつらぎ町議会の多数派は、100条調査委員会の設置を求めた条例案を否決し、監査委員に対して再監査をおこなうということでお茶を濁した。
監査委員は、極めて玉虫色の再監査をおこなったが、監査委員の質疑を通じて、「町長は公文書を偽造し、同行使した」という答弁をせざるを得なかった。それでもマスコミは記事を書かなかった。不信任決議に賛成したのは4人から増えなかった。
保育所の民間委託・幼稚園の廃止をおこなうとき、住民の中から反対運動が起こり、存続を求める請願署名運動がおこなわれたこともある。この運動に対して、助役と区長が請願署名の取り消し運動を組織した。住民に圧力をかけたかどうか。これが焦点になった。
新聞記者はその証言をとって記事にしようとした。しかし、その記事が出たのは、議会で廃止と民間委託の条例が可決した次の日だった。
子どもにモラルを説き、成人式では権利とともに義務をという。しかし、議会という生き物には、不合理と政治的な決着が多い。
明らかに不正常なことが起こっても、解釈という世界が存在するので、強弁と抗弁が絶えず発生する。
「私はそうは思わない」
事実を否定し、詭弁をふりまき、それを多数で押しとうせば、「臭いものにふた」ができる。
世論の力こそ、物事を動かす力となる。
いま、母子寮についてビラを作り始めている。
これは小さな波紋になるのかも知れない。しかし、小さな波紋の積み重ねが、大きな本流を準備する。


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出来事

Posted by 東芝 弘明