議長、副議長選挙で保守系議員に投票した

雑感

議長は溝北好一氏、副議長は松岡宏行氏

初議会が開かれた。議長は溝北好一議員、副議長は松岡宏行議員となった。共産党として初めて2人に対し投票したので、2人は議員の満票12人を得て当選した(溝北議員は病欠)。かつらぎ町議会は、議長選挙と副議長選挙について、本会議場で立候補の意思表明のための演説を行い、これに対し質疑を行うようになっている。溝北議員が欠席したので、松岡宏行議員が溝北議員の立候補表明の演説を代読した。本人が欠席していたので質疑をすることはできなかった。

溝北議員の演説内容には、議長として議会運営をどうするのかというテーマについての態度表明がなかった。演説はこれからのかつらぎ町をどう発展させるのかという政治的な決意表明であり、議会と町は一丸となってこれらの課題に力を合わせて進んでいくべきだという趣旨のものだった。いわば町長の所信表明のような内容だった。中阪町長が、開会の挨拶で議会と長は二元代表制であり、互いに役割を果たすことに触れたこととは、対照的だった。溝北議員の決意表明の演説内容だけで、賛成しなければならないのは、はっきり言って苦痛だった。せめて質疑をさせてもらって、議会運営についての基本点を確認させてほしかったが、これは叶わなかった。

今回の議長選挙にあたって、共産党の議員であるぼくは、溝北議員との間で協定書を交わした。この協定書は、双方に公開の権限を有することをうたったものとなっている。協定で交わした合意は以下のとおり。

議会運営に関する協定書

かつらぎ町議会議長の選挙に際し、溝北好一氏と東芝弘明氏は、左記のとおり協定書に調印する。この協定書は、議会基本条例の精神を共通の土台とし、かつらぎ町議会の民主的な運営とさらなる議会改革を推進することに資するものであることを互いに確認する。この協定書は公に結ばれるものであるので、互いが公表の権利を有する。協定書は二通作成し、双方が一通ずつ保管する。

1 たえず議会基本条例の原則に立ち返り、住民に開かれた議会となるよう、争点や論点を明確にする努力を行い、議会の民主的運営に努めること。
2 憲法と地方自治の原則を重視し、議会が二元代表制の機関としての役割を発揮するよう努力すること。
3 議会運営では、少数意見を尊重するとともに、一党一派に組みすることなく公平な立場を貫くこと。
4 委員会運営では、議員一人一人の発言を尊重し、議員間の協議がすすむよう最善の注意をはらい、政策協議が発展するよう努めること。

以上

二〇二二年七月二九日

この内容が態度表明に表れることを期待していたが、叶わなかったのは残念だった。
副議長選挙では、松岡議員の決意表明に対し質疑を行った。
ぼくは、今後議会の運営をしていく上で、議案に対し賛成と反対に議員が分かれたときに、どのような態度を取るべきかという質疑に対し、松岡議員は、議員相互によく協議して町民のために答えを出すべきだという趣旨の答弁を行った。
2つ目に聞いたのは、町長は議案を議会に提出するが、実は議員の権限は町よりも大きい、それは議案の修正権にあることを示し、今後この権限を生かすべきではないかというものだった。これに対し松岡議員は、議会の権能を発揮することも大事だが、それよりも町とともに政策形成を一緒に行うプロセスの方を大事にしたいと答弁した。この答弁が出てくることは想定していなかった。
この論理を松岡議員は、今までも一貫して主張していたが、この考え方を副議長の決意表明に対する質疑で披露するとは思っていなかった。
ぼくは、この問題については、今議会で、地方自治法や会議規則を踏まえて決着をつける必要があることを主張し、今回の質疑では、この見解は松岡議員個人のものであるかどうかを確認した。しかし、松岡議員は、この見解が自分の個人のものだとははっきり答弁しなかった。

東芝は議会運営委員長と議会だより編集特別委員会の委員長に

宿題が残ったと感じながら、ぼくは副議長選挙でも松岡議員に投票した。議会の民主的な運営という点で、大きな課題が残るかなと思いつつ、議長・副議長選挙は終了した。その後、委員会構成と一部事務組合議員などの構成が話し合われ、ぼくは議会運営委員会の委員長と議会だよりの委員長に選任された。

本会議終了後、議会だよりの委員会を開催して、今までの編集方針を踏まえることを確認し、8月30日に委員会としての学習会を開くことを確認し、9月に東京で行われる町村議会議長会主催の議会だよりの研修会に参加するための申込みをしようということも確認した。


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雑感

Posted by 東芝 弘明