演説では訴えと謎解き、希望を語る

雑感

演説参考例を2本書いた。この前は演説は訴えだと書いた。
演説にとって2つ目に大事なのは、謎解きが必要だということだ。政治的な主張を述べるだけでは聞いてもらえる演説にはならない。なるほど、そういうことかと膝を打ちたくなるような話でないと魅力が出てこない。
3つ目は、批判を前に出さないということだ。悪政があって今の現状がある。しかし、悪政への批判を強調するのではなく、今の現状を共有して話すことが大事になる。現状については事実の指摘だけでいい。「こんなことは許せない」とか「政府のこういう態度は間違っている」とか、「岸田首相のこの発言は許せない」などという批判は、演説には必要がない。もちろん批判は演説の根底にある。しかし、強い言葉で政府の方針を批判しても、聞いている人はしんどいだけだ。批判を聞いているとしんどくなるのは、今の日本が行き詰まり閉塞感が溢れかえっているからだろう。世の中が上り調子のときには、批判が心地いい場合もあるだろう。
日本が深刻な困難に直面しているときに、人々が求めているのは、現状を打開する希望だろう。
例えば、賃金が上がらず物価が高騰している状態に対し、政府は大企業の利益優先で対策を打つだけで、国民の暮らしを守るようなことにはしていない。電気代の値下げも企業への補助金を通じて行うということになっている。こういう状況下で、演説で訴えなければならないのは、「賃金を上げるためには何が必要なのか」「物価対策に何が必要なのか」ということであって、政府への批判ではない。政治を変える希望を語ること。これは、批判を根底に据えつつ、語るときは批判を希望に転化する。

訴え
謎解き
希望を語る
演説には、この3点が必要だろう。

天野に行く用事があった。雪が道の端に残っていた。やはり気温が違う。高野山はさらに寒いからもう少し雪が多いんだろうなと考えた。


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雑感

Posted by 東芝 弘明