搾取の強化、労働者の生活破壊

雑感

月曜日の早朝から議会BCP(業務継続計画─Business Continuity Plan)の作成の役割分担に基づいて、地震と風水害の計画を作成することに集中した。午前中はこの作成に没頭して、午後の会議に参加した。お昼ご飯はローソンで買ってきたお弁当を食べることにした。最近ほんと物価が高くなったので、ワンコインで昼食という形がほとんどできなくなった。

喫茶店やカフェ、中華で食べてもほとんど1000円ほど必要になる。今回の昼食はお弁当だったが、137円のヌードルも買ったので780円ほどした。安くない。物価はどんどん上がるのに給料は上がらないという深刻な現実が、国民生活を苦しめている。それに対して政府が打ち出したのが、所得税の4万円減税だ。来年の6月?── 一体何を考えているのか。これでどうして国民生活を守るというのだろう。

非正規雇用の是正と賃金の抜本的な引き上げを実現しないと、日本社会は成り立たない。大企業を中心にこの30年間、搾取を強めてきた結果、日本の企業は世界の中で相対的地位を劇的に下げながらも、儲けを上げてきた。結局、国民の所得を奪いながら自分たちの利益を上げてきただけ。新自由主義的な改革というのは、労働法制と社会保障を破壊しながら、所得移転を引き起こすだけで、社会全体の富を増やすわけではない。一方の極に富を集中させ、一方の極に貧困と格差を広げる。その根底に資本と労働者の関係、搾取がある。

──結局、マルクスが資本論で徹底的に分析した資本主義社会のメカニズムとそこに横たわる矛盾によって、日本社会が沈没しつつある。新自由主義は、今まで資本主義が積み重ねてきた安全装置を壊して、もう一度競争を行おうというものだった。安全装置を壊すためのスローガンは、規制緩和だった。そうやって生み出された「むき出しの資本主義」は、マルクスが分析した資本主義の矛盾を爆発的に出現させたということだろう。日本は資本主義を支えている国民を痛みつけたことによって、持続可能性をも失いつつある。少子化は、社会の再生産まで奪う現象として現れている。

こういう矛盾の中で地域は努力している。しかし、さまざまな努力を花開かせるためには、土台である賃金と労働時間の短縮、非正規雇用の是正が必要になる。この改善なしに日本の未来はない。労働者はこの動きをたたかい取らなければならない。たたかうことが事態を変化させる最大の力になる。


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雑感

Posted by 東芝 弘明