広域連合議会の準備

出来事

明日、後期高齢者医療広域連合の議会があるので朝から準備をしていた。昼からは、参議院の和歌山選挙区の予定候補である原やすひささんと訪問に行った。
夕方からまた準備をした。夕ご飯を食べてもう少し準備をしたら、今日はおしまい。

さっき準備終了。制度の解説本はいただいたんだけれど、予算の説明については、全く受けていないので、ネットで検索しながら制度の意味を理解しつつ、準備することになった。一つ一つ項目を理解していけば、次第に会計の仕組みも見えてくる。
それにしても。後期高齢者医療制度を作ったことによって、市町村職員が数人(かつらぎ町では2人)、人口の少ない自治体は1人(もしくは兼務?)、多い自治体は5人以上のところもあるかな。広域連合の職員が15人(25年度は18人)。この人件費だけで8億円は超えているだろうと思われる。人件費はすべて市町村の負担になっているみたいだ。
この人件費を保険料でまかなうのは難しいだろうなあ。年間4300円の人が80%(→訂正:この教えてもらった数値は連合の勘違いで、医療費の1割負担の話だった。保険料の8.5割軽減と9割軽減の方の比率は、3分の1程度のようだ)以上いるみたいだから、ためしに8億円を4300円で割ってみた。18万6000人分になった。
医療保険を別個に作ると人件費も事務所費も議会の経費も色々とかさむようになる。前は、国民健康保険制度と老人保健制度だったけれど、老人保健制度は、各会計からの拠出で成り立っていたので、市町村に会計を管理している職員がいただけだった。年齢で区別し、囲い込めば囲い込むほど、国保税の最高限度額が跳ね上がるし、囲い込まれた保険制度の経費が跳ね上がることになる。
どうして、ものすごい経費をかけて、4300円という保険料を徴収するのだろう。どうして1割負担を求め(法律は2割になっているのだが、当面は1割に抑えている。これは政治がらみの対策)るんだろう。
本当に不可解な制度だというほかない。

和歌山県の場合、後期高齢者医療の実際の保険料は、平成25年度の予算として73億6166万9000円が計上されている。圧倒的多数の人が年4300円の保険料なのに73億6166万円もの保険料が集まるというのだから、軽減されない方々の保険料はものすごく高いということになる。加入者一人当たりの保険料は4万3271円と説明資料にあるので、払っている人はかなり高額の保険料を払っているということだ。過酷な制度だといえる。しかも、夫の年金が上がるにしたがって、年金が80万円しかない妻の保険料は、跳ね上がる仕組みになっている。これはものすごく理不尽だと思う。この制度によって離婚した人はいないだろうけれど、なんだか離婚を考えたくなるような変な仕組みだ。

囲い込んだらそれだけで経費がかさむというのは、事実だった。しかもこの事実は恐ろしいほどだった。日本は、医療制度と福祉だけだったのに、介護保険ができ、後期高齢者医療制度ができ、どんどん複雑になっている。高額医療費と一口に言っても、普通の医療制度と後期高齢者医療制度は中身が違う。
年金天引きも複雑だ。介護保険が優先して天引きされるけれど、介護保険料と後期高齢者医療保険料の2つをたすと、年金の半分を超える場合、後期高齢者医療保険料は天引きできない仕組みになっているし、本人が口座引き落としを望めば、口座引き落としに切り替わるようになっている。年金を担保にしてお金を借りている人は、年金から天引きしないようになっている。

国民が十分理解できないような、複雑な制度をアメーバーのように作って、四方八方に拡散させている日本って一体何なんだろうか。準備をしながらこんなことを考えてしまった。


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出来事

Posted by 東芝 弘明