電子メモパッド
クレジットカードの紛失によって、新しいカードを発行してもらった。多くの決済が紛失したカードに紐付けされていたので、手動でカード番号を変更した。
ところが、アサヒネットから封書が来た。何だろうと思って開けてみると、カード決済ができないというものだった。文書の中に用紙に記入して封書で送る方法とネットで変更する方法が書かれていた。お金がかからないネットを選んでカード番号を変更した。8月15日までに変更してもらえないとサービスが停止されるとあったので、事なきを得た。
もう一つ変更し忘れていたのは、携帯の料金決済だった。auの料金を確認していて、カード番号が紛失前のものであることに気がついた。こちらもネットから変更を試みた。しかし、何度変更しようとしてもうまく行かなかった。仕方がないので、auショップに行くことにした。自宅から10分程度のところにお店がある。
駐車場に車を止めて、お店の前に立つと、店内の男性店員と目があった。自動ドアのボタンを押してもドアが開かず、中から開けてもらった。ボタンの押し方が弱かったようだ。
クレジットカードの変更をしていただいた後、彼は「何か他にございますか」と聞いてくれた。
「料金プランの変更をしたら安くなりますか」
ぼくはこう聞いた。
彼は、黒いパッドを出してそこに簡単なグラフを書いた。緑色の線と文字だった。
「へえ、こんな物があるのか」
そう思いつつ説明を聞き、新料金プランとの違いを確認した。娘の携帯とぼくの携帯の名義は、ぼくなので新しい料金体系に移行してもらった。娘の分が1,000円ほど安くなりそうだった。
すべて手続きが終了したので、電子メモパッドのことを聞いた。
「このメモパッドは、Amazonで1000数百円でありますよ」
彼はそう言った。面白そうな端末だ。
Amazonで物色したら電子メモパッドは1,000円でもあった。買ってみる気になってぽちっと押してしまった。マルクスの商品の物神的性格のところを読んでいたので、「ああ、心が商品のラブコールに支配されている」とまたもや思ってしまった。
