一般質問では図書館を取り上げます

議員の活動

library by ninihum
明日が一般質問。まだ文献や資料を読んでいる。
もう少し、もう少しと思っていると、原稿を書く時間が後ろにずれてくる。
質問テーマの一つは、図書館と学校図書館の話だ。昨日も1冊半本を読んだが、朝からこのことについて、色々な文献を読んでいる。

アメリカの図書館の話が面白い。知の共有空間である図書館はアメリカにおいては、実に多様に発展している。
ビジネス情報を中心にして作られている図書館、芸術関係の情報や資料(映像や音が圧倒的に多い)を収集している図書館、写真に特化した図書館、映画の図書館など実にさまざまな図書館があり、サービスは無料という形で運営されている。
多くの人が図書館にやって来て、仕事を探していたり、自分のキャリアを磨くために情報を収集したり、参考文献を探したりしている。
舞台俳優は、演技の研究をビデオライブラリーで検索して行っているし、映画監督は、過去の映画から次の創作へのインスピレーションを得ようとしている。デザイナーは、色の研究を行っていたり、失業中のビジネスマンは、ビジネス専門の図書館で、講習を受けたり採用情報を検索したり、自分が身に付けるべきキャリアを学んだりしている。

こういう事例に触れていると、日本の図書館との違いが浮き彫りになって来る。
人間には、3つの図書館がある。一つはDNA。ここには遺伝子情報の全てが折りたたまれて入っている。2つは人間の脳。人間の脳の情報収集能力は2000万冊の本に匹敵するようだ。3つは図書館。これは人間の外部記憶装置。この図書館が多方面に発達し、しかも情報が素早く手に取るように出てくることによって、人類は知的な財産と情報を共有することができる。

アメリカでは、図書館で調べることによって、人生を大きく発展させ成功した人の事例がたくさんある。ビジネス専門の図書館は、まさに人間の起業を積極的にサポートしている。

日本は、図書館=本好きな人が集まる場所になっている。
図書館に行って来た=「本がお好きなんですね」という感じだ。それでも、全くかまわないが、アメリカの図書館は、そういう印象からものすごくかけ離れている。人類の記憶装置として、ありとあらゆる物が収集され、分類されて、貸し出ししやすいように管理されている。まさに、人間は、外部に、個人の脳をはるかに超えた、巨大な、しかも使い勝手のよい社会的な「脳」を持っている。

日本の図書館も、その本質は、情報の提供にある。かつらぎ町立図書館を情報提供のセンターとして充実させるためには、行政に積極的に働きかける必要がある。人間の外部記憶装置としての図書館が、豊かに発展しないと町の知も豊かに発展しない。
そういう認識で、図書館問題にはあたっていきたい。


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Posted by 東芝 弘明