かつらぎ町から本屋さんがなくなる? 2005年3月3日(木)

かつらぎ・発見伝

粉河町の民報(町会議員の議会報告)を作ってほしいといわれたので、朝から原稿をMacに入力していました。12時をまわったので、昼休み休憩にして、娘の制服を笠田小学校に買いに行きました。
「絶対に忘れやんといてよ」
妻は朝、封筒を手渡して、「この中にお金が入っているからね」と念を押していました。
学校の校舎づたいにグラウンドの方にまわるとたくさんの子どもたちが校庭で歓声を上げて遊んでいました。
「今日は暖かいな、春めいてきたな」
そう思いました。
制服の販売は家庭科室でおこなわれていました。
販売員は、笠田の町中で衣料品の販売をしている店の旦那さん方です。
封筒を渡すと、中野お金を確認して、引き替えに娘の名前を書いた商品の入った袋を手渡してくれました。

帰りがけにMacの本を買うためにWAYに寄りました。
驚きました。
「3月27日をもちまして閉店させていただきます」
店の正面入り口に立て看板が2つ、黒地に白抜きの大きな字で掲げられていました。
「かつらぎ町から大きな本屋さんが無くなる。ビデオのレンタルもできなくなる」
ショックでした。
今から20年近く前に橋本市に本店のある武田書店が、かつらぎ町に「創業100年」という看板を掲げて進出してきて、役場の横にお店を構えました。しばらくして笠田の本屋さんが閉店しました。武田書店が1人勝ちみたいな状況だったのに、WAYがオークワ後にできると、すぐに武田書店は撤退しました。
笠田のWAYは、車を止めるところがないぐらいお客さんが入ってはやっていました。昨年末にはTSUTAYAの看板をかかげて看板の化粧直しをしたところです。
店内の立て看板には「突然で、誠にご迷惑をおかけしますが」という言葉や「完全閉店致します」という言葉があったように思います。
ホントですよね。チェーン店は、「誠に勝手」に進出してきて、同業者をつぶして、やがて今度は自分がつぶれて撤退する。こんなことをされたら町の文化まで破壊されてしまいます。
「ご迷惑をおかけします」
という言葉は、進出から撤退までの数年間の全ての過程に当てはまるのではないでしょうか。
規制緩和で大店法がなくなり、どでかいショッピングモールが田舎町に誕生しています。こういうお店ができると、人の流れができるかわりに、周辺の小売り商店街や商店を廃業に追いやってしまいます。その後、このショッピングモールがつぶれると地域は無惨にも破壊されてしまいます。
誠に勝手ではございますが……
今日はこの言葉が頭の中をぐるぐる回っていました。
「しんぶん赤旗」のことで役場に行き、WAYの話をすると企画の職員はすでに知っていました。住民課に行ってWAYの話をすると若い男子職員は、鳩が豆鉄砲を食らった顔をして(古い)、驚いていました。
事務所に戻ってから「粉河民報」仕上げにかかり、スペースが空きすぎているのを埋めて完成させ、自宅に帰りました。すでに7時30分をまわっていました。
娘は幼稚園で風船に紙を貼り付けてまん丸いひな人形を2つ、お内裏様とお雛様を作ってもって帰っていました。まん丸おひな様の顔は優しそうでした。


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かつらぎ・発見伝Mac

Posted by 東芝 弘明