京奈和自動車道紀北東道路の起工式

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午後3時から京奈和自動車道紀北東道路の起工式があったので出席した。
駐車場は、妙寺北部企業団地の北側の企業誘致用の用地だった。草がきれいに刈り取られ、駐車場になるよう採石混じりの土が敷き詰められており、受け付け用のテントが2張り張られていた。スタッフとおぼしき人々はみんなイヤホン付きのマイクを身につけていた。
ものすごく多くの人間が、この起工式のために動員され動いていた。シャトルバスが3台も4台も配置され、会場への送り迎えがおこなわれていた。
会場に着くとものすごく大きなテントが張られていた。極めて太い鉄骨組のテントで、両サイドや椅子の前に液晶の大画面テレビが5〜6台据え付けられていた。
座った席から20メートル先ぐらいに壇上が設置されている。司会も壇上でのあいさつも、すべて生中継で映像に映し出され、テレビで見ることができるようになっていた。
鍬入れ式もすごい懲りようで、巨大なコノ字型に固められた黄土色の砂に15〜17人ぐらいで鍬を入れるというものだった。
わずか50分の式典に1000万円以上の経費をかけていると思われるようなお金の使い方だった。
国のど派手な演出には、度肝を抜かれたが、なんともはやもったいないお金の使い方だった。
1回のタウンミーティングに1000万円以上の経費をかけ、エレベーターのボタンを押すだけの人に数万円も支払ったという話もあったが、今回の起工式も同じような発想の大盤振る舞いだったに違いない。
式典が始まるまでにテレビに映し出された紀北東道路の説明ビデオも、空中撮影と実写にコンピューターグラフィックを重ねた、非常にこった演出のものだった。かつらぎの道の駅や、粉河寺におけるインタビューや四季折々の映像をちりばめていたので、このビデオ制作だけでも数百万円かかっていると思われる。
「もったいない」
「かつらぎ町とは次元の違うお金の使い方やな」
思わず、こんなセリフを吐いてしまった。
国民のみなさんの、そう、ぼくたちが納めた税金は、こういう風にして湯水のごとく使われているらしい。
京奈和自動車道紀北東道路の起工式は嬉しいものだったが、今回の用など派手な式典は、日本の政治と行政の歪んだ姿の象徴のように見えた。
この国の政治と行政は、国民の意識とかけ離れたところで、税金を垂れ流している。
50分の式典に1000万円以上の経費をかける官僚に庶民のくらしは分からないだろうなあ。
さて。明日は予算質疑の2日目。今から準備だ。


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Posted by 東芝 弘明