1月1日の出来事を1月2日に書いてみよう

出来事

娘が年末に家に戻って来たので、おばあちゃんと夫婦、娘の4人家族となった。2人も生活をともにする人が増えると、洗濯物が倍増する。
「お父さん、洗濯終わったからカゴに出して」
台所で包丁の音を響かせている妻が、包丁を動かしながらそう言った。すぐに行動に移す。声がかかったら直ちにしていることを中断して、動き始めると家庭生活はうまく回る。これがジェンダー平等を学んでからの行動規範だ。
洗濯機の中に入っている洗濯物を、タオルとそれ以外に分けて、二つのカゴに移す。それが終わると二つのカゴを縁側に持っていき、アルミサッシの鍵を解除する。そのあとはサンダルを履いて縁側の外に回り、2つのカゴを外に出して洗濯を干し始める。縁側には、二つ折りにした長方形の多目的ハンガーや洗濯ばさみの入った小さなカゴ、洗濯用ハンガーの入ったカゴなどがある。これらを使って干し始めると娘が縁側に現れた。
「お父さんはタオルを干して」
そう言って、洋服をハンガーに掛けて縁側にある物干しに並べ始めた。
「おお、手伝ってくれるんか」
ぼくはそう言って、外にあるタオル掛け用の二重になった物干し器にタオルを掛け始めた。

最後は娘が並べた洗濯物を受け取って外の物干しに移し替えることとなった。2人で作業をすると10数分で洗濯は終了する。

用事を済ませてしばらくすると雑煮が炊き上がってきた。食卓にお鍋を妻が置いたので、焼いたお餅の入った小さめのどんぶりに雑煮を分け入れた。買ってきた2つのおせちのトレイの透明蓋を開けて、4人が席について朝ご飯兼お昼ご飯が始まった。
「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。いただきます」
改まってみんなで同じようなことを言い、挨拶するのはちょっと恥ずかしい。なんだか、かしこまるのがよそよそしい感じがする。

雑煮は白味噌で小芋や赤ニンジン、小さい切り身の大根、ネギ、揚げなどが入っている。小芋がとろけて美味しい。そこに入っている焼いたお餅が、次第にとろけてよく伸びる。おせちの横には柿の葉寿司が2つづつ皿に載せられている。ドライブインで売っているのと同じもので、小ぶりだが鮭と鯖の2種類あるものだ。
「ちょっと甘いけど美味しい。もう少しお酢がきいていたらいいな」
妻がそう言いながら柿の葉寿司を食べる。
「数の子が入っているおせちが、1000円高いんやで」
娘がそう言いながら、
「高いの買わんでもいいしって言ったんやけど。ねえねえ、ちがわへんと思わん」
と言葉を重ねた。節約が命のような娘の台詞だ。

にぎやかなお正月のご飯が終わって、1時間半ほどして、宝来山神社と丹生都比売神社の初詣に行った。


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出来事

Posted by 東芝 弘明