謙虚になるのはむつかしい 2006年5月19日(金)

雑感

朝9時30分、九度山町役場前に集合し、岡本町長に母子寮わかくさの件について、申し入れをおこなった。この行動に参加したのは、福井九度山町議、富岡橋本市議とぼくの3人だった。
岡本町長も議員時代、母子寮の全面改築には、異論を唱え改善を求めていたので変化が起こる可能性がある。
費用負担についても建設予定地が変更になったので経費が浮いてくる可能性がある。財政難の時代、この問題で経費削減がおこなわれると自治体はほんとに助かる。
福祉に活用できる財源としても魅力がある。
謙虚──この言葉の意味について20歳代の時から折に触れて考えてきた。なかなか、謙虚な人に出会わない。でも、確実に謙虚な人はいる。役場の元課長さんだった人で、電車に乗り合わせた人が困っていたので、一緒に途中下車し、家まで行って話をし、それをきっかけに中国残留孤児の問題に深く関わった人がいる。
困り果てていた人は、中国残留孤児の家族だった。この方は、見るに見かねてこの家族のうち1人の子どもを引き取って高校を卒業するまで生活全般を支えた。
物腰の柔らかい人だったが、生きる姿勢からは、いつも背筋を伸ばしているイメージがあった。若かったぼくの意見も静かに聞き、きちんと話を返してくるその話し方にいつも心が洗われていくようだった。
謙虚という言葉を胸に浮かべるとこの人の顔が浮かんでくる。
謙虚な姿勢になるためには、どうしたらいいのか。ときどき、異論が出てくると噛みついてしまう自分がいる。自分の主張を守ろうとするのだ。5分もすれば、そのへんてこなこだわりから解放されて、相手の意見を受け入れたりするのだが、いつも柔軟に相手の話を聞き入れるという風にはならない。
しっかりと相手の話を聞こうと心がけているときは、異論が出ても反発することにはならないが、いつも、いかなるときも相手の話をまず聞こうという姿勢にはなれない。
46にもなって若さがぬけないということなのだろうか。
謙虚になるためにはどうすればいい?
友人にこういう質問すると、
「相手の立場に立つということです」
という答えが返ってきた。
「私も随分頭を打ったからねえ」
という答えも返ってきた。
相手の話を良く聞こうとしているときには、相手の立場に立ってものを考えたりするのだが、そういう構えにないときには、感情的な反発や反応が出たりする。
対等に議論しているような状態で、討論しているときも感情が前に出たりする。
穏やかに話をするとはならない。
また、感情的になってしまうのは、相手がかなり自分の考え方の中に踏み込んできて、こちらの考えを正そうとするときだ。間違っているという姿勢で踏み込んできたときには、どうしても反発が出てくる。そういう場合でも感情的にならずに対応できいれば、謙虚という姿勢を身につけたということになるのかも知れない。
相談に乗ってほしいという姿勢で相手が話をしてくるときには、意見が違ってもあんまり感情的な話にならない。これは自分も相手も双方の話を聞こうとしているからだろうか。
色々な経験の中から、人と接するときに相手のプライドを傷つけてはならないということを肝に銘じている。人間には、誇りや自信がある。それを傷つけると手厳しい反論にあう。場合によっては恨みをかう。
しかし、相手のプライドを傷つける場合が皆無ではない。3月議会では、おもわず相手のプライドを傷つけてしまった。ぼくの中に値上げに対する怒りがあった。その怒りを根底に据えて質疑で徹底的に追いつめてしまった。
答弁できないことを知っていながら、質問を組み立ててたたきつけるということになってしまった。
謙虚──この言葉を行動に移すことは極めて難しい。どういう風にすれば謙虚になれるのかということもなかなか分からない。
たえずまわりのすべてのことから学ぶという姿勢を失わない。
自分の知っていることはほんの少しで、わからないことの方が多いことを自覚する。
いつも相手の立場に立ってものを考える。
物事をまず肯定的にとらえる。
自分のプライドを傷つけられても反発しない。
自己への批判には真実が含まれていると思って相手の話を良く聞く。
まわりの人のために誠実に対応する。
まわりの物事に対し、感謝する気持ちを失わない。
異論が出てきても感情的に反論しない。
以上のような心がけをおこなえば、少しは謙虚になれるだろうか。
自然体で、自由に立ち居振る舞い、それでいて謙虚になる。
これが一つの理想だが、そういう境地になるには、一生を終えて、もう一度生まれ変われなければならないのかも知れない。
こんな風に書いても確信がもてないので、これからも謙虚でなかったとき、反省し、謙虚とは何か、どうすれば良かったのかを考えることにしよう。
謙虚ということがわからないので、謙虚とは何かを折にふれて考えることにしよう。そうすればもしかしたら謙虚とは何かが見えてくるかも知れない。

雑感

Posted by 東芝 弘明