今日もやっぱり雨

出来事

9時過ぎに車にガソリンを入れに行き、銀行に立ち寄った。笠田の紀陽銀行は、入り口からATMまでの距離が短いので、蜜を避ける並び方になって3人列にもなれば、自動ドアの外にはみ出してしまう。今日もしばらく自動ドアの外に立っていた。晴れていたのは幸いだった。雨が激しく降るときは、傘を差して地面に激しく当たって跳ね返る雨の中に立つことになる。

ATMからお金を引き出して、同じ敷地内にあるドラッグストアのセイムスに立ち寄った。顔が映りそうな床、背の高い商品の陳列台、明るい照明。無言で買って買ってをアピールしている商品。この商品たちは、プールの飛び込み台に立ってまさに今飛び込もうとしている。商品から貨幣への転換は、いつも商品棚からの「命がけの飛躍」だ。そのために商品たちは「位置について」いる。テレビコマーシャルは、「買って買って」というアピールをいかに上手に表現するかを競っている。買って買ってというアピールのバリエーションはすごい。懲りすぎて何のアピールなのか見当もつかないコマーシャルもある。商品コマーシャルは、圧倒的に誇大広告的要素をもっている。現実の商品に対するイメージの「盛り方」がすごい。
商品には値段が掲示されているが、ポイントが○倍、開店記念セールがまだ続いているので15%値引き券が手元にあるので、売値よりも安い商品を購入することになる。こういう仕組みが毎日、人々の生活に張り付いている。ポイントが溜まってくると、それで商品を購入できるので、人々の心の中に「ポイントはお得」という意識が蓄積される。ポイント還元でお渡ししますという値引き商法にも大きな花が咲いている。
薄髪克服の発毛剤も買おうかなと思って商品の陳列棚を見て回り、何度かぐるぐる回ってようやく陳列棚を発見した。しかし、育毛材と発毛剤の商品は少なく、ミノキシジル入りの発毛剤はなかったので買うのを止め、毛穴が綺麗になるといううたい文句の洗顔ジェルを買った。これでうまく行ったら娘に「これいいで」というアクションを起こせる。
日が差していた。共産党の事務所には、駐車場に向かって大きな窓がある。久しぶりの日差しを見て、今日なら洗濯物を干してもいいかなと思いつつ、赤旗日曜版に帯封を巻く作業をしていると、激しく雨が降ってきた。
「今日もやっぱり雨が降るのか」
雨が激しくなると世界が少し白っぽくなった。明るい夏の雨だ。雨の中に出て車に赤旗日曜版を積み込んで郵便局に向かった。白っぽい雨の中を車の列に並んで郵便局に向かった。雨が激しく降ると渋滞が発生する。郵便局の駐車場に車を停めた。幸い玄関の横の駐車場に車を停めることができた。車の中で少し小雨になるのを待った。郵便局の入り口に男性が立っていて、彼も雨が小降りになるのを待っているようだった。少し目が合った。
「あなたも雨が小降りになるのを待っているのですか」
という感じだった。


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出来事

Posted by 東芝 弘明