空気を読まない政党
気候危機の党の政策は、よく考えられたものだと思う。『気候危機を打開する日本共産党の2030戦略』を発表したときに、日本共産党を攻撃して楽しんでいる人は、言うだけなら誰でもできると書いていた。ムカッときた。人間は考えが及ばないことについては言語化できない。論理には、根拠と論拠がいる。読まないでいきなり、言うだけなら誰でもいえるというのは暴論だろう。読みもしないで、見もしないでいきなり反論するというか、非難を投げつける。
しかし、日本共産党への批判にはこういうものも多い。フェイクが一人歩きして簡単に伝搬する。その土壌に日本共産党は世間の空気とは違うという異端視がある。この異端視は歴史お的に形成されてきたもの。
かつらぎ町の保守系議員の人になくなったKさんという人がいた。50年を超えるほど町議会議員をしていた人だ。この人はぼくと宮井健次議員の姿に直接接してきた人で、共産党は何でも反対やというような人がいたら、「宮井、東芝は違うで。共産党にもいいところはある」と言い続けてくれた人でもあった。共産党員の姿を通じて日本共産党への理解は広がると思うが、日本共産党ほど、世間の評価と実際の姿が食い違っている政党はないだろうと思う。世間の空気に対して、異を唱えるという点では勇気を持っている政党なので、違和感を持つ人も多いだろう。しかし、空気を読まない政党は日本に必要だと思う。
「日本共産党の2030戦略」を読んだ。
極めて具体的ですね。これでいいのじゃないですか。空気を読まない政党と言えば思い出すのが確か山本七平だったか「空気の研究」というのがあったと思います。何故、日本は無謀な太平洋戦争に突入したのか? という内容だったと思います。戦争に反対する者もいたのだが、振り返ってみればあの時戦争に反対出来る「空気」ではなかったというのです。この「空気」というのは問答無用の力を持っていて、理屈では逆らえないものであり、あらゆるロジックが通用しないものです。日本共産党は現状において、再びこの様な右傾化している「空気」に流されず、戦前の「空気」に流された悲惨な過去を再び繰り返さない「空気」を読まない政党でいいと思います。
その考えでは、次の参議院選挙でも衰退するでしょう。なにが問題なのか?理解しようとしないその姿勢がダメなのです。あと20年もつかどうか・・・・社会党と同じ運命を歩んでいます。