隔離生活10日目
隔離生活の最終日。午前中にタオルケットとシーツの洗濯、通常の洗濯、1階の部屋の掃除を一生懸命した。部屋はかなり綺麗になった。昼ご飯を食べていると保健所から電話があった。体温は35度(自分としては異様に低い)、「喉の痰の絡みも咳もない」と言う報告をした。正直に話をしても、その話が自分の身体的な状況をリアルに報告できているかどうか。人間の証言というもののはかなさを感じた。夜お風呂に入る前から少し咳が出た。この咳が新型コロナウイルスの影響としての咳なのかどうか、自分でも分からないまま、お風呂の湯船で温まった。
お風呂から出ると咳はすっかり治まった。クーラー病か?と思うような症状だった。とにかくアンケートなどに答えて状態を伝えたとしても、それが事実をどこまで反映しているか、これはなかなか心許ない。状況は変化するので保健所への報告が「正解」なのかどうか、自分でも怪しい。
10日間、とにかく娘には速効で感染させてしまったが、妻は完全隔離生活の下で濃厚接触者から前に進まず、感染を回避することができた。妻は期間終了後無事に職場復帰した。手洗いとペーパータオル、ペーパータオルでの洗顔後の水取り、マスクとうがい部屋を完全に仕切っての生活、妻ともドア越しの会話のみという状態で、廊下ですれ違うことも徹底的に避け続けた8日間だった。リビングへの入室が許されたのは9日と10日だけだった。
明日から無事社会生活に戻る。地球に帰還する感じだ。写真は「はやぶさ2号」の模型。
隔離生活お疲れ様です。大変ですね。
俺は小説を完成させて、郵便局に行って原稿を出してきた。案外早く出来た。
これがいけなかった。推敲に推敲を重ね、校正に校正を重ねたのだが、これでいいと思って出してきた。家に帰って、余裕をもって、パソコンの画面の原稿を読んでみたら、2か所脱字を発見した。
「あ」
と思った。もうダメだ。こりゃ落ちたな、と思った。何の為に俺はこんなに努力したのかと思った。骨折り損のくたびれ儲けだった。悔しい!
先程、今は潰れてなくなったカッパノベルズの元編集者のご老人に原稿を読んで貰った所、誤字脱字が2か所あるが、内容が非常によいので気にする必要はない、大丈夫だ、とのお言葉を頂いたので今は安心している。友人もシムノンやクローリーを想起させるのですから、御作はかなりハイレベルと自信を持たれて良いかと存じます、傷は小さいと私には思えます。との事だった。募集要項にも電話番号とメールアドレスを記載する様になっているので、文藝春秋から此処がオカシイので訂正するかどうか連絡がくる可能性がある、との事だった。
ああ、若し、そうならばいいのだが。
元編集者は次の作品はあるのか、という質問があったので、沢山あります、と答えると
「それならばよい」
との事だった。然し、沢山有ると言ってもボツ原稿ばかりなので、勿論書き直しなのだが。
カッパノベルズが潰れたと言うのは俺が勝手
に思っておっただけで、まだ潰れてはおらん様だな。
文學界の編集者に電話したら訂正原稿も受け付けるとの事であった。ああ、良かった。
waoさん、ご苦労様です。結果発表はドキドキものですね。
はい。