ボクシングの試合の書き方?
この前試しに書いたジョーと力石の闘うシーン(勝手な創作)は、以下のようなもの。
腰を曲げたところに、下からアッパー気味に放った左がジョーのボディに綺麗に入った。ジョーのつま先がマットから浮くような衝撃だった。力石は、10センチほど背の低いジョーの横顔を見下ろした。倒れるか、という状態だ。
ジョーが左足を前に出して踏ん張ったところに、力石は腰をひねって顔面にフックを放った。ジョーは身をかがめ、時計回りに回転して力石の正面に回った。フックは空を切った。
足がふらついている。ジョーは、大丈夫だと言うところを見せるように、両腕を上に上げた後、左手を前に右手を少し下げてファイティングポーズを取った。目は真っ直ぐに力石を見ている。力石が笑ったように見えた。こんなところで終わってもらっちゃ困る。
頬骨が尖り目がくぼんでいる。筋肉質の体なのにあばら骨が見える。ウエイトが3つも違うのにバンタム級まで体重を落とした力石は、見る者が息を飲み込むようなオーラを発している。死神か夏の陽炎か。
ジョーは、腕を伸ばし距離を図るような仕草をし、時計回りに足を動かしリズムを刻み始めた。ふらついた足が回復していく。減量などはほとんど必要なかった。計量も一発でクリアしていた。若く充実した伸び盛りに見えるジョーには、豹のようなしなやかさがある。
力石は、回転に合わせて、時計の針の中心にいるかのようにジョーの正面を向き続けている。次の瞬間、ジョーは一気に間を詰めてワン・ツーを放ち、さらに間を詰めて右ストレートと左フックを連打した。力石は後退しながら両腕で攻撃をブロックした。ジョーの目を見続けている。隙があれば獲物を仕留める鷹のような目だ。
小説の書き方を指南してくれている本を読んだら、次のような書き方があると言うことが分かった。書いてみよう。
回り込んで踏み込んでやろう。ジョーは腰を曲げて体を横に動かした。しかし、力石は正に腰を曲げて動きかけたところに、下からアッパー気味の左を放った。ジョーのボディがまともに餌食になった。つま先がマットから浮く。腹に重い痛みが襲ってきた。ハンマーで殴られたような衝撃だ。ジョーは腹がねじれるような苦痛の中で、下から力石の目を見た。意識は鮮明だった。力石は10センチほど低いジョーの横顔を見下ろした。
力石は腰をひねって顔面にフックを放った。ジョーはフックの風の下に身をかがめ、時計回りに回転した。髪の毛が風で逆立った。
よろけながら距離を取るのがやっとだ。ちくしょう、足がふらつきやがる。あぶねえ、あぶねえ。ジョーは両腕を高く上げ、少し前に出て、右に回りながらファイティングポーズを取とった。グローブの先に力石の目があった。力石のヤツ、笑ってやがるぜ。オレがこんなところでくたばってもらっちゃ困るってか。
へへっ、ジョーは少し跳ねた。まだ少しガクガクする。
力石のヤツ、頬骨が尖って、目がくぼんでやがる。あばらがいっぱい見えてるじゃないか。なんだ、青白い陽炎が体からゆらゆら出てやがる。
力石は3つもウエイトを落としてバンタム級のジョーのウエイトまで降りてきた。ジョーの方は、計量を一発でクリアして、体調は万全だった。力石の執念は会場にも伝わり始めていた。誰も声を発しない。大勢の観客が何の音も出さなかった。
ジョーは腕を伸ばし、距離を測りリズムを刻み始めた。足が回復してきている。右に左に動く。獲物を狙うネコ科の動物のようだ。よう、力石、オレの動きに付いてこれるか。ジョーが円を描き、その中心に力石がいるような形になった。
「いけ、いまだ」
おっぁんの声が聞こえた。次の瞬間、ジョーは間を詰めた。ワン・ツー、右、左フック。力石は後退しながら両腕で攻撃をブロックした。腕の間に力石の目がある。無表情なまま、動くジョーを静かに見ている。ハンターのような目だ。
やっぱり、下手は下手だ。練習練習。










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