条例案の修正、この領域へ

雑感

朝起きたら5時だった。目をつむりもう一度目を開けると5時20分台だった。こういうことは多い。
防寒ズボンとダウンジャケットを着て配達をスタートしたのは6時前だった。日曜版の配達は1時間15分ほどかかる。自宅に戻ると7時20分だった。顔を洗い終わると電話が鳴った。「7時30分に電話を掛けます」と約束していた和歌山県の南の方に住む党議員からのものだった。

議会の個人情報保護条例の修正案を作ってから、この人からの電話が増えた。話し合った時間は5,6時間を超える。準備を一生懸命されて、ぼくが準備した領域以上に踏み込んで準備を進めている。物事を徹底的に探究する姿勢に敬意を表明したい。
頭のよさとは何かということを書いた対談本で、問題意識を持って探究する人が頭のいい人だという指摘があったが、この人もその一人だろう。
ぼくが議会の個人情報保護条例についての町村議会議長会作成の原案に対する修正案は、珍しいものになっていると思う。修正案にいたるまでかなり時間を費やしたが、これはぼくにとって未知の領域への努力になった。
党議員の中には、党中央の議員相談室に電話した方がいた。その方は、匿名加工情報の条文を削れるかどうかというアドバイスをいただいたと書いていた。この記事をネットで読んでなるほどと思った。やはりそこが焦点なんだなと思わされた。
ぼくの案は、その部分を残しながら、名簿の管理面で工夫をするものだった。こうすることによって、条例の体系を壊さないで、意味のある対応ができるという判断を行った。このやり方に対して、異論はあるだろうけれど、議会という特殊な、現実的には仮名加工情報も匿名加工情報も扱うことがほぼないと思われるケースの場合は、あり得る改善だと思っている。

未知の領域でも徹底的に追究すれば、新たな視野は開かれる。そういう努力に対して反応してくれる人もいたというのが嬉しい。今回は、共産党の県委員会の議員相談の担当が、そういう修正案を出したことを県内に紹介してくれたので、注目した議員が動き、かつらぎ町の議会事務局へいくつか問い合わせが集まったようだ。それも面白い現象だった。

自治体職員は、条例や要綱を作成する点でかなり苦労している。それこそ仕上げるのにかなりの時間が必要になる。独自条例の側面が強まれば強まるほど、道は険しいだろう。自治体にはこの領域に対する専門的なアドバイスの仕組みはあるだろう。議会にも条例制定や条例の読み込みに対して、専門的にアドバイスしてくれる人がほしいと思う。

今後もこういうことが起こるようにしていきたい。ぼくが今準備している議会基本条例の改正案を中心とした条例や規則などの改正案群は、全国的にみてもあまり例のないものになりそうだ。これを実際の審議にかけ、議論を始めるとどうなるのか。それはなかなか見通せないが、議論も含め内容の濃いものになると思われる。


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雑感

Posted by 東芝 弘明