対話は面白い
議会だよりの最終校正を朝9時からおこなった。今回は若干の修正だけだった。
「いい議会だよりになった」
「今まで作った中で、今回が最高のできや」
こういうことを連発しているが、いったい客観的にはどうだろう。これは自己満足だろうか。住民のみなさんの感想を聞くようにしたい。
午後は岩出に行った。少し時間があったのでWAYの本屋さんに立ち寄った。大型書店の棚が大きく変化していた。もう本屋さんの体を成していないかなと思った。大きな本屋さんの姿がここまで変わると驚いてしまう。
本棚を物色して、川端康成の「掌の小説」を買った。この人の短い小説を読んでいろいろ感じたいなと思う。
予定の時間を少し過ぎてから2人で地域を訪問した。最後に話をした人と、話が盛り上がった。
東京で20年ほど住み、和歌山に帰ってきた人だった。1年の内、半年以上、海外出張をしていた人の話だった。資産運用の話を教えてもらった。配当だけで250万円ほどあるという話で、堅実に株で収入を得ている人の話だった。
「自分の手元に現金がなくて、数字だけで、すぐに換金ができないところにあると、お金で狂うことはない」
「宝くじがあたった人はみんな不幸になっているという話ですよね」
「そう、それ、宝くじは危ない。現金を目の前に置いたら、狂ってしまう。株はその点、大丈夫」
なるほどという顔をすると、その人は、話を継いだ。
「毎日、スーパーに行って、卵が1円高いとか安いとか、そういう生活をするのが大事」
その人は笑った。スマートな背の高い人だった。
「退職して10年。時間がたくさんあるから、株の勉強をして、資産を増やしているんや」
こんな話を聞かせていただいた。面白い。



