上勝町へ

雑感

視察のための準備に後1時間ぐらいあった。キャリーケースの中に厚手の長袖Tシャツとジャージの下を入れ、パンツを2枚入れた。温泉旅館に泊まるという予定だったので、夕方と朝、お風呂に入ることのなることを見越してのことだった。用意が全部できたと思ったら、もう11時30分になっていた。出発は役場前で12時15分ということだった。信号の角にある中華料理のお店の前に車を止めて、日替わりランチを注文した。

30分で昼食を終えて、後15分という時刻に役場の前に着いた。マイクロバスは玄関横に頭を北に向けて駐車していた。このバスを横目に見ながら、役場の玄関の自動ドアを開けてロビーの先にあるトイレに入った。その後、車に戻ってキャリーケースを後部座席から引っ張り出し、バスまで歩いて行った。出発まで後10分という時間に、バスの昇降口に立った。昇降口の横に立っていた運転手の女性は、顔見知りの方だった。
「荷物を後ろにお積みします」
この言葉に甘えて、キャリーケースを渡した。手ぶらになったぼくは、一番後ろの席に向かった。後ろに向かって歩いていると、ぼくのキャリーバックが、観音開きのドアを開けて車に積み込まれるのが見えた。なんだ、こういうことなら持って来たのにと思いつつ、後ろに行って、キャリーバックの外側にあるファスナーを開けてiPadを取り出した。

車の中で電子書籍の中に入っている1冊を選んで読むことにした。寺澤芳男さん『スピーチの奥義』という本だった。書いていることは軽いが、面白いエッセンスが書かれている。ぼくは、リアルな目に見えるような話をしたいと思っている。そういうヒントがいろいろな形で紹介されているので、役に立てたいと思いながら読んだ。

和歌山港からフェリーで徳島に行って、上勝町まで行き、旅館に泊まり、明日の朝からその旅館の一室で研修を受け、その後ゼロ・ウェイストセンターで現地を見学するようになっている。

風もない中をフェリーが走ったので、海は穏やかだった。揺れはほとんど感じなかった。2時間ほどの中でぼくは、読みかけていた本を読み、キャラメルマキアートとホットコーヒーを飲んだ。ドリップ式の自動販売機はありがたい。
フェリーから降りたマイクロバスは、次第に山の中に分け入って行き、夕暮れ、日が後数分で落ちるかなという時刻に旅館に着いた。山の中、旅館の下には川が流れていた。大きな旅館だ。外観は古めかしかったが、内装は新しく感じた。大きな旅館で、増築された跡があった。増築された旅館は、迷路のように通路が入り組んでいく。泊まった旅館もかなり入り組んだ通路になっていた。

「夕食は6時からです」
このアナウンスを聞いてから50分ほどの時間があった。風呂に行くことにした。


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雑感

Posted by 東芝 弘明