福田総理、辞任の記者会見
橋本で会議をしていると福田総理が辞任の記者会見をしたニュースが飛び込んできた。
1年前の9月、安倍総理が辞任してから約1年、またも総理の辞任がおこった。
記者会見を聞いていると開かれる国会への対応にまったく自信がないという感じがした。
この後誰が総理大臣になるのだろうか。
和歌山の大江議員は、民主党に愛想をつかして新党を結成したが、頼りにしている自民党の方は、崩壊現象が始まっているので、もしかしたら「しまった」と思っているのかも知れない。
参議院の力関係を変えるために民主党から離党したのに、思惑が大きくはずれてしまったのではないだろうか。
テレビを見ていても日本共産党のコメントがまったく流されなかった。福島さんのコメントは映像入りだったのに、どうも扱いがおかしい。
日本共産党中央委員会のサイトを見ると、志位さんが国会内で記者会見をおこなっていた。
せっかくだから、全文引用してみたい。
福田首相が辞任表明
国政の基本問題を徹底的に議論した上で審判を仰げ
志位委員長が会見
日本共産党の志位和夫委員長は一日夜、福田康夫首相の辞任表明を受け、国会内で記者団にたいし、次のように述べました。
一、本日、福田首相が辞任表明をおこないました。これはきわめて無責任な政権投げ出しだといわなければなりません。
安倍前首相に続いて、二人続けて、臨時国会の直前に政権を投げ出すというのは、自公政治の行き詰まりが行き着くところまできた、自公政治が政治的な解体状況にあるということを示すものです。
一、辞任を受けて、新総裁、新首相(選出)ということになると思いますが、新しく選出される首相が、国民の審判を受けることは当然です。解散・総選挙で国民の審判を仰ぐことは当然だし、避けられないと思います。
だいたい、すでに安倍内閣、福田内閣と、二代の内閣が、国民の審判抜きに続いたわけで、三代目の内閣が、かりに審判を受けないでずるずると居座るとしたら、これはまったく許されないことです。
一、ただ、そのさい、臨時国会が予定されているわけですから、まず新しい国会で、国政の基本問題について国民の前で徹底した論議を行う、そして争点をはっきりさせて、そのうえで審判を仰ぐというのが筋です。
すなわち、暮らしをめぐっては、物価のたいへんな高騰で、庶民の暮らしが非常事態となっています。農業、漁業、中小企業、運送業など、ほんとうに大変な事態に陥っているわけで、こういう問題にどう対応するのか。
それから前の国会からの継続の課題ですけれども、お年寄りを「姥(うば)捨て山」に追いやるような後期高齢者医療制度を、このまま続けていいのか。また、若者を「使い捨て」にする派遣労働のあり方をどう抜本的に見直していくのか。
さらに、アメリカいいなりでインド洋への自衛隊派兵をこのまま続けていいのか。
こういう内政、外交にわたる国政の基本問題について、本会議はもとより、予算委員会をはじめとする委員会もふくめて、国民の前で徹底的に議論する。そして国民の前に争点をはっきりさせたうえで審判を仰ぐべきだということを、私たちは要求します。
国会を開いて、徹底的な論議をおこない、争点をはっきりさせ、その上で審判を仰げという話は、他の政党がしていなかった観点だ。日本共産党という政党の基本姿勢がこの見解にはよく現れている。
訳が分からないまま、国会を解散するのはよくない。
主権在民の国なんだから、国民生活にとって何が大切なのか、国会で議論をし選挙で問われる内容を鮮明にして、解散総選挙が実現すれば、日本の歴史を変える総選挙になるように思う。
自民党と公明党の崩壊の始まり。今回の辞任劇はこんなことを考えさせるものだった。