岩出市で大量宣伝
雨はやんでいた。
「今日は雨やで」
「いやいや、大丈夫。昼からは上がるって」
前日そんな会話を交わしていた。岩出市に宣伝カーで向かうときには、雨のことを考えていなかった。曇っていたが雨の降る感じがなくなっていたからだ。
午後1時30分頃、岩出の事務所に着いた。1時にハンドマイクで出て行った組みがもうすでにあった。
岩出市内での大量の街頭宣伝を実行しよう。この提起に応えて20人が宣伝に参加した。
あと3か月後、岩出市の市議選挙行われる。それに向けて日本共産党の宣伝を行おうということだった。
京奈和を降りるころから猛烈に眠たくなってきた。朝3時50分に起きて赤旗を配り、朝5時過ぎに事務所に行って会議の準備をしたので、午前中の電池が切れかかっていた。事務所にはすでに何人か人がいた。地元の人が来るまで少し時間があったので横になったら眠ってしまった。
「来たで」
そう言われたので事務所の外に出た。市来市議会議員の担当地域に行って宣伝をすることになった。時刻は2時10分ほど前だった。紀泉台で最初の演説を行った。演説原稿を見て話し始めたが、原稿から離れてしゃべった方がいいと思って、途中から原稿を見なくなった。地元のSさんが道案内をしてくれたので、演説場所を考えなくても良かったし、運行のエリアや道順を考える必要がなかった。声がでかいので1回だけ「うるさい」と苦情が出た。演説のたびに叱られることが多々ある。
ぼくが事務所に戻ったのは、4時30分の少し前。一番遅くまで宣伝をしていたことになる。演説回数は8回だった。
「どれだけ演説できましたか」と聞くと、どうもぼくの演説回数が一番少なかったようだ。1組の目標は10回。ほとんどの組は10回の目標を達成していた。
「宣伝カー5台、ハンドマイク隊4組の宣伝で合計88回や」
100回はできなかったが、かなり集中した宣伝になった。九度山の伊丹議員が待っていたので、いっしょにかつらぎの事務所に戻った。戻る途中から雨が降ってきた。
「夕方になったらやむんではなかったんか」そう言うと
「いやいや、夜になったら雨になるって言ってましたよ」
伊丹議員が答えた。事務所に着くと細かな雨が降り始め、6時を過ぎると本格的な雨になった。日曜版の配達を朝に回して帰ることにした。
