宮本岳志デー

未分類

10時33分、九度山駅に滑り込んだ電車から降りてきたお客さんの中で、ひときわ背の高い人が宮本岳志さんだった。衆議院の比例候補といっても秘書はつかず駅に降りたのは彼一人だった。
車に乗せて、3分後には九度山商店街で街宣が始まった。
「北朝鮮の核実験は許せません」
ゆったりとした口調で街頭演説が始まり、話は次第に熱を帯びていく。
5月27日は宮本岳志デーということで、午後6時まで分刻みの日程が進行していく。
いうまでもなく宮本さんは、衆議院比例の近畿ブロックの予定候補だ。大阪の情熱と大阪のおおらかさと大阪のバタ臭さと大阪の切れのよい性格がミックスされている親しみやすい人だ。
宮本岳志さんは、ぼくと同い年。彼が12月生まれ、ぼくが2月生まれなので少しだけぼくより早く生まれた人だ。同級生というのは同時代を生きてきた人間として親しみがわく。
宮本さんのお父さんは高野口町出身で、近所にも「お父さんと同級生だった」という人がいる。
昼食の後、妙寺地域でのつどい、ぼくの自宅でのつどいと2か所で小集会をおこない、そのあと夕方の笠田の町中にでて、駅前通で街頭演説をおこなった。
集いでは、なかなかざっくばらんなやり取りが生まれて、車座になった集会は笑いのはじけるいい集まりになった。最終的にはかつらぎ町の学校給食の話になって、お弁当づくりの祖母の話やお母さんの話も出て笑いが何重にもはじけるような感じになった。
本日の最終の街頭演説は、少し時間をかけた熱のこもったものになった。
「アメリカ発の経済危機であることは間違いありませんが、アメリカが37度程度の熱なのに、日本は39度、40度の熱を出している状態なんです。なんでアメリカよりも日本の方が病状が重いねん。日本は、輸出大企業の税金をうんと負けてやる一方で、農業を痛めつけ、中小商工業を痛めつけて来ました。体力が弱ってますねん。そこに今回の経済危機です」
こんな感じで演説が続いていく。大阪弁が小気味よい。
ぼくなんかは、マイクを握ると和歌山弁がどこかにすっ飛んでしまって、上品な物言いになってしまう。文章を書くときに「ちょっと気取って書け」と言った丸谷才一さんよろしく、マイクを握ると文章と同じように「ちょっと気取って」という感じになる。マイクを通して和歌山弁で話ができない。でも、方言による街頭演説はいい。味がある。
少し脱線すると、文章は、少し上品に書くのがいいだろう。和歌山弁で日本語を書くとどうも品がなくなってくるように思う。方言混じりの文章というのが書けたらいいとは思うが、無理に書くとよけいにわざとらしくなるように思う。
しかし、演説は、文章のように少し気取ってというのはあんまりよくないだろう。もちろん、マイクを握ったら話し言葉のようにはいかない。マイクを握ってかしこまらないというのは、なかなか難しい。
話し言葉と丁寧な言葉のバランスがよくないとうまくいかない様な気がする。
もし、ぼくが和歌山弁混じりの演説をしようと思えば、どこかで練習しなければならない。どこかの山のてっぺんに行って、誰も聞いていないところで練習をすれば、漢字仮名交じり文のように、和歌山弁と標準語混じり演説ができるかもしれない。
1メートル88センチの宮本さんの横で、小さいぼくは手を振りながら、方言による演説の良さをかみしめていた。
デカちびコンビで1日動き回って、少々疲れが出てきた。
帰宅すると7時をまわっていた。夕食はカレーだった。


にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 和歌山県情報へにほんブログ村 政治ブログへにほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へにほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへブログランキング・にほんブログ村へ

未分類

Posted by 東芝 弘明