「その差押え、違法です」
昼から「自殺予防と地方税等の差押に対する学習交流会」（主催 全国クレサラ生活再建問題被害者連絡協議会近畿ブロック）が和歌山市であったので参加した。学習会の講師は、大阪社保協事務局長の寺内順子さんだった。講演は非常に刺激的だった。『その差押え違法です』という本も買った。
差押えと向きあうために大切なのは、法律を深く理解して、「起こっている事例が法令に照らして正しいのかどうかを検証する」、「法令を熟知する」、「空中戦をするのではなく、具体的な事例と実態を掴み自治体に迫っていく」ところにある。
脱法的な差押え、違法な差押えについては正すべきだということ。正す力をもっているのは、具体的事例と法令遵守につきるということだ。
国民の生存権、幸福追求権は、どのような人にも保障されるべき基本的人権。国税徴収法は、この基本的人権を守るために、絶対的差押禁止財産と条件的差押禁止財産について規定している。
和歌山県地方税回収機構は、事務移管されたものについて、かなり強権的に差押えを行っている。自治体から事務移管されたものについては、問答無用で差押さえているが、大切なのは、そのやり方が法令に違反していないかどうか。違反しているのであれば、正す必要があるということだ。
市町村も地方税回収機構も、和歌山県も同じ法律と同じ権限のもとで仕事をしている。地方税回収機構に何か特別の権限があるわけではない。預貯金を金融財産だとみて、機械的に差押えする点についても、法令違反がないかどうかを具体的に吟味する必要がある。
「その差押え、違法です」法令違反がある場合は、そう言いきれるような運動を組織したい。
夜、帰ってから家族みんなで笑福亭（中華料理店）に夕ご飯を食べに行った。笑福亭の料理は美味しい。
