『REACH OUT』と『LOVE IS ALL 〜愛を聴かせて〜』
歌の話を書いていると、テープからデジタルデータに変換したくなった。Amazonでデジタルデータに変換できる変換プレーヤーを買い、さらにmicroSDカードを買ってみた。届いたプレーヤーは、見るからに中国製の非常にちゃちな物だった。
倉庫にあるテープの中からカセットテープを引っ張りだしてきて、カセットにセットして録音を試みた。変換したのは高石ともやの『Folk songs』の第2集だ。microSDに録音すると自動で曲の切れ目ごとにファイルを分けてデジタルデータ（MP3の128Kbpsデータになる）が保存される。
これをパソコンに読み込んでiTunesに取り込み、AACファイルに変換して歌手名、曲名などを入力する。これらの曲はiCloudに送られ、しばらくするとiPhoneに保存される。音質はあんまりよくない。雑音も入る。でもテープからデジタルに簡単に変換できたのは嬉しい。
テープを探していると、『REACH OUT』というカセットを発見した。Etuko Saiという名前がテープのケースに書き込まれている。ネットでひらがな検索すると歌手名が彩恵津子だということが分かった。『REACH OUT』は、この人のファーストアルバムだった。デビューが1984年、アルバムも1984年に発売されている。このカセットは車の中でよく聴いていた。透明感のある声に惹かれていた。
このテープもデジタルデータに変換して取り込んだ。
取り込んでいると何の脈略もなしに、
“会えない日々を思うのは"
と
“あなたに会えて今鮮やかに"
という歌詞が浮かんできた。
この歌詞で検索してみても曲が出てこない。
探していくと歌詞は少し違ったが、歌手名は椎名恵さん、曲は『LOVE IS ALL 〜愛を聴かせて〜』だということが判明した。この曲は1993年3月発売の曲だった。
菜恵津子さんから椎名恵さんへ。
パソコンでの検索でたどり着けたのは嬉しかった。どちらも透明感のある歌声のふたりだった。
