意識とは何か。
かつらぎ民報の裏面（一般質問をまとめたもの）を印刷した。哲学について学習するので、人間の意識がどのようにして生成されてきたのかを説明する資料を作成した。
唯物論は、人間の意識を人類の進化の中でとらえ、どのようにして生成されてきたのかを具体的に明らかにするために、具体的に接近する。意識は、ただ単に人類の脳の働きというだけの単純なことに留めず、全ての事物が相互に連関していることから出発し、この連関の中で相互作用（反映）しあっていることを確認し、さらに生物に備わっている感覚が、植物にも動物にも豊かに存在していることを確認して、この感覚を土台にして、二足歩行と道具の使用、言語の発達を通じて意識が生成したことを明らかにしている。このようにして獲得された意識は、最初から社会的産物であり、事物を一般的にとらえる傾向をもち、言語の発展によって人間の意識の外に独立した観念を形成することを明らかにし、この2つの傾向によって、現実には存在しないものを欠けたものとして反映できるという特徴をもつ。
意識が物質とは切り離されて先に存在し、意識があって物質が生まれたとか、物質とは独立した意識があるとかいうことに対する反論が、ここにある。人間の意識は、言語の発展と一体のものであり、言語の獲得によって人間は意識を獲得したし、意識は最初から社会的産物であったという点も非常に興味深い。
