昨日、飲み会の席で

出来事

乾杯

昨日、飲み会の席上を立って帰ろうとすると、河南の地域の方々がお酒を飲んでいる席に顔を出すことになった。ぼくが普段まわっていない地域なので、ほとんど面識のない方々ばかりだった。男ばかり7人ほどの集まりだった。
男の人たちは、みんなぼくよりも年配の方々だった。k議員の地域の方々だったのでkさんは親しそうに話をしていた。その席にぼくも座って話を聞くことになった。自称右よりな方々だという。

対面に座っていた人は、ぼくが何度かあったことのある人だったが、名乗ってもらうまで誰だか分からなかった。
自己紹介していただいたあとで、この方からこういう発言が飛び出した。
「俺は右翼だ」
すると声の大きな人が言下に否定した。
「あほか、わしら右翼とちゃうで。右翼って暴力団やないか。そんなんちゃうで」
3人ぐらいよく発言する人がいて、それ以外の人はにこにこ話を聞いている。
「東芝さん、中国どう思うよ。アメリカが沖縄から出て行ったら中国に沖縄は占領されてしまうで」
中国のことをこういう風に見ている人はかなりいる。
「中国は社会主義国ではないです。自由と民主主義がない。自由と民主主義のない社会主義というのはありません」
ぼくがそういうと、議員のkさんは驚いた顔をした。
「社会主義というのは資本主義の発展です」
kさんは、へえ、そうかいという顔をした。
「そうやったら東芝さん、自由と民主主義なら自由民主党やんか」
いやいや自民党は北朝鮮みたいになって、と言いかけると、
少し遠くの方から
「東芝さん、東芝さん」と声がかかった。
「人殺しというあの発言、よくないわなあ」
「そうですね。あれはよくなかったです」
ぼくはそう言って話をついだ。
「自衛隊は海外にいって外国人を誰も殺していません。『人殺しの予算』といったのは間違いでした」
「東芝さん、わしは戦争反対や。自衛隊は軍隊ちゃうで。軍隊には反対や。自衛隊は災害があったら国民を守るし、攻めてきたら自衛隊として反撃する。そういうもんや」
声の大きい人がそう言った。
「軍隊でもいいやんか」
ある人が合いの手を入れると、声の大きい人が反論した。
「軍隊はあかん、軍隊は反対や。軍隊は戦争するやろ。自衛隊は軍隊と違う。そこが大事なんや」
なるほど。こういう人とは力をあわすことができるなと思った。

今度は別の人が聞いてきた。
「東芝さん。北朝鮮や中国が攻めてきたらどうするんや」
「自衛隊を活用して反撃しますよ。反撃は昨年作った平和安全保障法なんていりません。あの法律なしでできます」
すると、声の一番多き人が言った。
「わしは日本共産党は嫌いや。でも日本共産党もええこと言うと思ったりするんや。ほんでも志位はあかん」
「志位さんはあかんですか」
「あかん、あかん」
「なんであんな小沢と一緒になってるんや。一致点があれば一緒にやるというのがおかしい」
「一点でも一致すれば一緒にやるというのがおかしい」
「小沢が悪い。あんなん、自分のためにだけやってるんやんか。あっちを作り、あっちを潰し、こっちを作り、こっちを潰しばっかりやんか」
「なんで、小沢となんかくっつくんか」
「それが共産党の昔からの方針ですわ。一致点で協力するということですわ。小沢さんはたいした人だと思いますけど」
日本共産党が一番小沢さんを追及したのに、小沢さんはそういう過去のことにはとらわれず一緒にやったという話をしようとしても、わーわー言葉が混じってこの話はできなかった。

「日本共産党は嫌いやけど、わしは東芝さん好きやで」
「そうですか」
「東芝さんの最大の間違いは、いい人やけど共産党に入ったことやな」
「そうなんですか」
「共産党もええこというけど、力がないしなあ」
「政権とったらできるようになるってか」
「そうそう実績がない」

話しがつきそうにないなと思っていると、一番声の大きい人が丸い掛け時計を見た。
「おっ、もう10時前や。9時半まわったらもう帰らんとあかんよ。いのら、いのら」
この言葉でお開きとなった。
「いっつも、わしらこんな話ばっかりしとるんや」
大笑いになった。
最後は、k議員も含め、みんなと握手をした。「おおきによ。おおきによ」
なかなか明るい人たちだった。


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出来事

Posted by 東芝 弘明