準備満タン?

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数日前、駐車場に借りた空き地の雑草をシルバー人材センターに頼んで刈ってもらっていた。
「うちは草を刈るだけです。草を取り除く仕事は、そちらでしてもらうことになっています」
これがシルバー人材センターとの契約内容だった。
刈られた草は、空き地の中にところどころ山を作っている。
「どけるのには、だいぶんかかるで」
そう言われていたので、朝9時半から草を一輪車で空き地内の別のエリアに運んだ。
新しく買った長靴、ジャージ、Tシャツ、軍手、こういういで立ちで一輪車に草を積んでいく。セイタカアワダチソウのような茎の長い雑草がたくさん林立していたので、両手でかき集めて一輪車に乗せると、すぐに一輪車が満杯になる。人間の背丈よりも長い雑草が多かったので、茎が一輪車からはみ出す。
一番やっかいなのは、ツタのような雑草だ。地面に血管のごとくへばりついている。引っ張ると10メートル以上のツルがブチブチと地面から引きはがされて姿を現した。一番根っこの部分がなかなか引っこ抜けない。思いっきり力を入れて引っ張ると尻餅をついてしまった。
引き抜いたツルを引きずって雑草を積み上げた所まで持って行き、力まかせに投げつける。まるで鞭でひっぱたくような感覚だ。
草は根こそぎ、撤去しない。土をむき出しにしてしまうと、雨の時にぬかるんでしまう。どこまで草をどけるのか、さじ加減が必要だった。
結局、1時間10分ほど格闘すると頭の先から足の先まで汗だくになった。
久方ぶりの大汗だ。
これでようやく駐車場として使えそうになってきた。
「準備満タン入りました」
娘がまだ2歳か3歳の時、ドライブごっこでガソリンを入れてあげると、娘はそう言っていた。
駐車場は、この作業でようやく、準備満タンになった。


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Posted by 東芝 弘明