震災復興の財源はどうなる？
役場で集金をしていた。
「何かいい話はありませんか」
こう声をかけると次のような会話になった。
「いい話はありません。不安なことはいっぱいあります」
「たとえば」
「東日本の震災で起こる税収不足とか」
「財政的には、お札を輪転機で刷るしかないですよね。国債発行の時に日銀引き受けなんていう方法を取ってしまって、国際的に日本の円の値打ちが暴落したら、大変なことになるとは思うけど」
「そうなったら、誰も手がつけられなくなる。日本がどうなるかも分かりませんね」
「国債を発行したら、大企業の内部留保で引き受けてもらうのが一番いいですよ。それだったら日本の国内にあるお金で、国債を買い取ってもらえるから。国内で舞い回っているかぎりは、円が暴落する心配はないと思うし。国債を企業に買ってもらおうと言っているのは、政党では日本共産党しかないですけど。円場暴落したらリヤカー一杯の1万円札で大根を買わなければならないかも知れないよね」
国債発行、日銀引き受けという方針を採用したら、一体どういう事態が起こるだろうか。
円の値打ちが下がってしまったら、最終的にはインフレーションが起こるのではないだろうか。それは、深刻な経済破たんを意味すると思うが、いかがだろうか。
