光速より速い物質?
光速よりも速い物質があるという記事が、新聞の一面を飾っていた。ニュートリノの観測にもとづいて発表された論文だという。
検索してみると、次のような記事が出てきた。(東亜日報より)
23日午前2時59分33秒(韓国時間)。論文草稿オンライン登録サイト(ArXiv.org)に、「OPERA検出器で測定したニュートリノ(neutrino、中性微子)の速度」というタイトルの論文が掲載された。論文の提出者は、OPERA検出器があるイタリア・グランサッソ国立研究所のパスクワーレ・ミリアッチ博士だった。
(中略)
研究陣が出した結果は、ニュートリノが光速よりも60ナノ秒(0.00000006秒)速いということだ。研究陣は、この結果を得るために、09年から3年間、OPERA検出器で約1万6000個のニュートリノを検出し、速度を計算した。
このことを持って、タイムマシンができるなどと一足飛びに考えるのは早計だろう。まずは、この話が正確なものかどうかの検証が必要になる。その上で考えなければならないのは、アインシュタインの相対性理論が、絶対的な真理ではなく、事実を近似的にとらえたものであり、アインシュタインの相対性理論では説明できない事実に直面したということだろう。
今回の観測データが、正確なものであれば、人類の認識を大きく覆す事実の発見だといえるだろう。
人類は、また一歩、物質の性格を新たに発見したのかも知れない。