秋は深まる
３時間半休暇をとって、娘を大学まで送っていき、2人で昼食を食べた。娘は海鮮丼でぼくはステーキランチにした。帰り道左折するところで曲がらなかったので道を間違えた。道なりに走っていると国道24号に戻ってきた。これで5分ほどのロスになったようだ。
すっかり秋になった。秋は深まっていく。それは静かに冬に向かって沈んでいくからだろうか。静かに木々の色が鮮やかになって、静かに色褪せて落ち葉になり、山に残るのは緑だけになる。冬の緑は暗く深い。こういう感じが重なって秋は深まると思われるのだろうか。冬至に向かって日が落ちるのが早くなって夜が長くなる。秋の夜長といってもゆったりした時間を感じたことはない。日の長さと人間の生活があまり関係なくなったことが、秋の夜長を感じさせないのだろうか。
日曜日の朝、竹内結子さんが亡くなったというニュースが聞こえてきた。まだ40歳だった。この人の雰囲気が好きだった。でも出演した作品を熱心に見てきたとは言えない。この人が出演した映画やドラマを見てみたい気持ちになっている。人はいつか亡くなる。いろいろな形で終わってしまった人生を追いかける。俳優の方々には作品が残っている。本人が語りかけてくるわけではないし、肉声を聞けるわけではないけれど、精魂傾けて演じた姿から何かを受け取ってみたい。
こんなことをぼんやり考えるのも秋だからだろうか。
