Kさんのお通夜

出来事

会議を続けた一日だった。夕方、メールを見たらお葬式の案内だった。LINEで案内してくれていたのに、見ていなかったのでメールをくれていた。気がついたときは6時近かった。「帰らねば」と思って事務所を出た。
亡くなられたKさんは、区長をされた方で、奥さんが子どもの駄菓子とお酒、たばこのお店を営んでいた。小学校のクスノキの近くに住まわれ、旦那さんは、クスノキの落ち葉を丹念に掃除されていた方だ。ぼくの娘と娘の友だちが小学校4年の時に、旦那さんからクスノキの苗木をもらった。子どもたちは、クスノキの写真と木の絵を描いて校長先生のところに持っていって、「樟の子ども(十五社〈じごせ〉の樟の実から育てられた苗木)を植えてください」とお願いした。

この苗木は、学校の建て替えの時の記念植樹の木となって今も学校の庭に植えられている。9歳だった娘がもうすぐ22歳になるので13年前のことだ。Kさんから苗木をもらったとこは、ずっとぼくの意識の中にある。享年90歳というアナウンスがあった。苗木を娘たちがもらったときは77歳だったことになる。

知っている方々の多くが亡くなられていく。人間の人生は短い。多くのことはやり残したまま、未練を残して去る人も多いのではないだろうか。Kさん、安らかにお眠りください。


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出来事

Posted by 東芝 弘明