歯ブラシ 2005年10月26日(水)

出来事

今日は朝から会議づくし。
自宅での昼食後、聖心幼稚園に行った。卒園以来だ。
聖心幼稚園の園展が11月20日に開かれる。ポスターとチラシを作ってという依頼を受けたので話を聞きに行ったのだ。
新しい園長先生とも初めて話をした。前の園長先生もときどき来るようだ。
夕方、真和の自治区長宅を訪問して、国道への歩道設置の要望をおこなうので力を貸していただけるようお願いした。快い返事が返ってきた。
その足でオークワに、PCクリニカの歯ブラシを買うために立ち寄った。
PCクリニカには、形状安定毛の歯ブラシがある。名前の通り形状安定毛なので、なかなか毛先が広がらない。230数円という価格設定だが、使い始めて3か月経っても毛先が広がってこない。
歯ブラシとしては価格の高いこの商品は、非常に長期間、安定して使用できる。通常の4倍以上使用できるものだと思う。
秘密は、高分子PTT(ポリトリメチレンテレフタレート)という素材で作った毛先にある。
ライオンのプレス発表には次のように書かれている。

PTT繊維は、素材の性質として、曲げた状態から元の状態に戻る時に生じる分子間のひずみが残りにくく「形状安定性」に優れる特長があり、現在、幅広い分野での用途開発が注目されている新素材です。当社ではいち早くPTT繊維の歯ブラシへの応用研究に着手し、この度、新歯ブラシの開発に成功しました。
 PTT毛を用いた『クリニカ ハブラシ』は、現在、歯ブラシに主に採用されているナイロン毛を用いた歯ブラシと比較して「形状安定性」が高いので、ブラッシングによる毛先の開きが少ない特長があります。


こう宣伝しながら、つぎのような図で長持ちすることを強調していた。

しかし、使い始めると確信めいた見通しが頭の中に浮かんできた。
「ライオンはこんな商品を作ったら、歯ブラシの売り上げがガクンと落ちるだろう。この商品は画期的であるからこそ、市場からやがてなくなってしまうのではないか」──これがその思いだった。
心配は的中した。
PCクリニカの歯ブラシから形状安定毛のラインナップが消えてしまっていた。陳列のコーナーには、たくさんあった形状安定毛の歯ブラシは1本も並んでいなかった。
帰ってからインターネットで検索すると、この商品はすでに製造中止になっている模様だった。中止になった理由は分からない。でも、もしかしたら、この画期的な歯ブラシのせいで販売量が落ちたからなのかも知れない。
商品販売にとって重要なのは、定期的に買い換えてもらうということだ。5年経つと壊れはじめる電気製品とか、少しでも引っかけると電車が走るパンティストッキングとか、作るときには、こういうことが折り込まれて開発されていく。
PCクリニカの形状安定毛歯ブラシは、明らかにこの商品の鉄則を踏み外していた。
こんなことなら5本ほど買っておけばよかった。1年半は買い置きで使えたのに。残念。
夜は高野口で会議があった。
自宅に帰ったのが10時頃。夕食はネギトロ丼だった。ラッキー。


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出来事

Posted by 東芝 弘明