議会だより101号の件で協議した
議会だより101号の庁舎建設の特集記事(P18−19)の「町民の声さまざま」という形で載せたコメント欄の件で、町長と副町長、議長と議会だより編集特別委員会の委員長の東芝、議会事務局長の5人で協議の場を持った。議長が議会だよりの委員会の会議をふまえて報告した。ぼくの方からは補足の説明を行った。
調べてみると議会だよりだけでなく、自治体の広報には、匿名によるコメントについて多くの事例がある。コメントを匿名にするかどうかは、編集者の意図による。101号の庁舎建設の特集記事の欄にある匿名によるコメントについては、「どうしてこの欄のコメントが匿名なのかはよく分からない」という認識が町の側から示された。
このことに対する委員会の判断も伝えたが、そこには委員会としての課題もあるので、今後は「できるだけ」顔写真と氏名などを掲載したコメントを掲載することを確認していることを伝えつつ、ケースによっては匿名もあり得ること、議会だよりには匿名によるコメントが他のページにも掲載されていることも伝えた。編集委員会の側にも不十分さがあり、今後、この不十分さを克服する努力が必要になるということだろう。
協議の中で、今後は、議会だよりとして住民アンケートをとること、住民懇談会も開きたいという考えも示した。
議会は、議案などをめぐって意見が分かれる、争点のある「世界」だというところに特徴がある。これをきちんと住民に伝えることについて、議会だよりは苦心している。議会でおこったことをリアルに伝えると、町当局側と議員の側の意見の違いが出てくる。過去にも大きく意見が食い違った事例は多く存在した。その当時は、それを議会だよりに分かりやすく編集できていたのかというと、そういう風にはなっていなかった。争点のある「世界」をありのままに伝えていいという認識に至るまでは、かなりの時間がかかった。今はかなりのレベルでこれを実現できていると思っている。ただし、まだまだ課題はある。今回の件も、このことをめぐっての意見交換だったと思っている。
101号の編集をめぐって生まれた意見の食い違いは、新たな課題を提起してくれた。住民の多様な意見を紙面に反映させるためにも、広聴にどれだけ取り組むのか。これがテーマとして浮き上がってきた。この見えてきたテーマに対し、どれだけ具体的に努力するのかという点で、大いに汗をかきたい。WEBアンケートにも取り組みたい。懇談にも魅力がある。それを率直に提示していくことにも魅力を感じる。
今回の出来事を、議会だよりをさらに良くする形で生かしたい。