孤独な歌人

未分類

卒業式で いちばん
最初に 泣いた人
いつも1人で本ばかり読んでる
孤独な歌人
ホントは先生 みんなあなたが
好きでした。
ホントは先生 みんなあなたが
好きでした


こんな思い出の先生がいる人は幸せな人だと思う。
この歌は、高校生の女の子が歌人であった先生のことを歌った歌のような気がする。
思い出の糸をたぐっていくと、頭に浮かんでくる先生がいる。
そこには、ぼくの子ども時代があり、そこには若い先生がいる。
子どもの頃は、田んぼのあぜ道を歩いて学校に通っていた。雪が降った日には、保育所の園庭に長靴の足跡を着けて誰も歩いていない雪の上を歩くのが好きだった。西の山が降ってくる雪で霞んでくると、雪がこちらに向かってくるのは時間の問題だった。
教室の中でたかれていたストーブは、コークスを焚くストーブだった。このストーブは、高学年になると石油のストーブに変わった。
ぼくが育った新城は、あられが降りその後、初雪が降った。雪が降らなくなるのは3月。春は雨とともに始まった。
教室には、頭にタオルを巻いた先生が、体全体を使ってぼくたちに授業を教えてくれていた。
国語の授業は、先生が謄写版印刷でプリントしてきた「ゆきんこ」のお話だった。
蝋を塗った謄写版の用紙に鉄筆で書いたもの。これが謄写版印刷に使う版だった。鉄筆は、ざらざらした鉄製の下敷きの上で使われ、文字を書くとガリガリという音がした。
「是非」。この言葉をぼくが知ったのは、小学校5年の時。6年生といっしょに受けた海賊のお話の中にこの「是非」という言葉があった。
記憶の糸をたぐるとそんな情景が浮かんでくる。


にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 和歌山県情報へにほんブログ村 政治ブログへにほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へにほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへブログランキング・にほんブログ村へ

未分類

Posted by 東芝 弘明