アメリカ経済の危機とは何か。

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アメリカのサブプライムローンの破たんによる住宅ローンの破たんは、今後300万戸だという話を経済論文で読んだ。300万戸×3000万円で90兆円。90兆円の破たんが住宅だけで起こるとどんなことになるだろう。
アメリカでは、GMがサブプライムローンと同じようなやり方で車を販売していた。氏名、生年月日、住所、勤務先、家族構成程度の情報を書くだけで、車のローンが組めたのだという。
しかし、この販売方法でもローンの返済が大きかったので、しだいに車は売れなくなった。その次にあみだされたのは、リース販売という方法だった。2年リースで次々に車を買い換えていく、リースを組んだユーザーは車の代金の数10%を払うだけで、2年ごとに新車を手に入れることができるということだったらしい。
返済能力を見極めないで販売し、それでも売れなくなったら、返済額を小さくし垣根を低くして販売する。この方法によって、明らかに返済できない低所得の人々が800万円以上の新車を手に入れることができたのだ。
しかも、車のリースは、証券会社に買い取られ、証券会社はリースを証券化して他の証券と混ぜ合わされて投資家に販売した。リスクのともなう商品は金利が高い。優良な証券と組み合わされた証券という名の商品は、AAAの評価を受けて投資家を安心させ買われていった。
まさにこれは、自動車版サブプライムローンだった。ローン会社は、時限爆弾付きのローンを証券会社に買い取ってもらうことによって、現金を手に入れ、この現金を活用して車を購入し、低所得者にリース販売し、リースという債権を再び証券会社に買ってもらい、という方法を何度も何度も繰り返して驚異的な販売実績を上げてきた。GMの生産台数は右肩上がりに伸びていった。
このような販売方法は、昨年9月のリーマンブラザーズの破たんによって一気に破たんした。GM自身が倒産の危機に直面した。
アメリカは、日本以上に貧困と格差が拡大した国だ。このような国で、なぜ住宅が飛ぶように売れたのか、なぜ車が飛ぶように売れたのか。答えは簡単。購入するだけの収入がない人にどんどん売ったからだ。
このような経済運営が破たんするのは当たり前だろう。
しかし、アメリカ全体が金融工学という新しい錬金術のもとで、この世の春を謳歌していたのだ。
金融錬金術は、新たな価値を生み出さないので急激に破たんした。
「どうかしていた」
こういう声がNHKスペシャルでも紹介されていた。
しかし、日本政府はこのようなアメリカ本国の経済実態をまともに見ないで、米国経済を支えることに必至になっている。サラ金で多重債務になっている人にどんどんお金をあげるような政策をとろうとしている。
アメリカはショックを受けて、立て直しが始まっているが、日本はきちんとした認識なしにアメリカに追随しようとしている。
100年に一度の経済危機。肝心なのはまずその経済危機の中身を知ることだ。知って認識して、問題の本質をつかんで、それを批判し、立て直しの方向をさぐることだ。アメリカの要請を受けて協力するのは、本質を見極めてからだ。いいなりになってはいけない。

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Posted by 東芝 弘明