同窓会の第2回幹事会

出来事

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2回目の同窓会幹事会を開いた。同級生は180人だと思っていたのに195人を超える人数だった。40人学級でほぼ40人いたことになる。
現在の笠田中学校は、200人を切っている。ぼくたちの時代の1学年の人数になったということだ。
集まって話をしていると、思い出が色々な形で飛び出してくる。それらの話が面白い。

2月に誕生日を迎える友だちも多いので、55歳という年齢の話になった。
「あと5年で還暦だ」
「みんなで赤いちゃんちゃんこを着て、同窓会をするか」
「今どき、赤いちゃんちゃんこなんて着れへんで」
笑いながら会議が進んでいく。

同窓会の日程を変更し、会費を男子8,000円、女子6,000円に変更した。携帯のメールアドレスを集めて、参加確認をメールで行い、往復はがきを少なくして経費を削減しようということになって、名簿を分担した。

幹事会が終了したので、車をTOYOTAに走らせた。国道を真っ直ぐに走り、橋本市の神野々に入るとTOYOTAの灯りが見えてくる。ぼくの車が駐車場に入るのを見て、Uさんが表に出て来た。最近のTOYOTAは、「出迎える」という心遣いに徹している。なんだか、これだけでサービスがいいと感じてしまう。
車の横を木にあててへこんだので鈑金塗装修理が必要になっている。
明るい店内に入ると、Uさんは資料を見ながら言った。
「東芝さんですね。今、車をお持ちします」
代車が玄関に入ってきた。ワゴンRの黒だった。サイドのウインド越しに覗くとカーナビはなさそうだった。
「荷物の積み替えがあります」
作業を終わって、整備士にいつ頃直るのか訊くと、
「来週の金曜日か、土曜日には仕上がっていると思います」
ワゴンRに乗ると、整備士は国道に出るのを見送ってくれた。
車の中はたばこ臭い。匂いが染みついている。長くこの匂いを嗅いでいると馴れる前に少し胸が悪くなった。

同窓会の幹事会が始まる前に「ベスト・エッセイ集」にあったエッセイを2本読んだ。泣きそうになるエッセイが1本あった。
自分の墓を頼んだ人、白州正子さんの話だった。旦那さんと自分の墓を頼み、デザインを選び、という話を書いたのは、墓石を作成した人だった。生きていたときの白州正子さんの姿を生き生きと活写した後、正子さんが亡くなり、墓石に享年と墓碑銘を刻む話が書かれていた。生きていた頃の話と亡くなってからの話が、一人の人間の手によって、胸に染み込んでくる。磨かれていない墓石、長く石橋として使われていた石を正子さんは選んだ。鮮やかなエッセイだった。

このような文章を読んでいると、無性に自分でも書いてみたくなる。なかなかそういう文章にならないのに。


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出来事

Posted by 東芝 弘明