戦争法反対の署名、初めて強く拒否された

出来事

一週間に1度、署名で地域に入っている。2時間ほど行動して集まる署名は20数人という程度だ。集めているのは、「平和安全保障関連法」の廃止を求める署名だ。

仕事場に入っていくと器械や鉄や工具が雑然とあるなかで、男が2人座っていた。戦争法反対の署名をしてほしいと切り出すと強い語調が返ってきた。
「署名はしません」
「お断りします」
「なめられたらあかんやんか」
2人の男は口々にそう言った。
ちょっと沈黙が漂った。
「北朝鮮のことですか。それだったらこの法律は必要ないんですよ」
「あんたら、そんな言い方して丸め込んで。朝日新聞か」
朝日新聞が嫌いらしい。会話と言うよりも切り口上的な拒否感が伝わってくる。
「朝日新聞は、あのとき、ものすごく新聞が減りましたが、それ以上に読売新聞が減ったんです」
「とにかく、署名はしません」
「この問題で野党は共闘することになりました。和歌山では弁護士会も頑張って統一候補を出そうとしています」
「弁護士かい」
関係ないわ、という雰囲気だ。
署名に1軒1軒回ってこういう断り方をされたのは初めてだった。アメリカの戦争に自衛隊が参加しようとしている。という話をすることさえできなかった。
それ以外の人は、全部署名をしていただいた。ほとんど断られることがなかったのは、ぼくのことを知ってもらっているからなのかも知れない。でも1軒1軒回っていくと、断る人にも出会うだろう。
若い青年に一人であった。説明すると快く署名してもらえた。クリスマスローズを育てている人も、快く署名してくれた。畑で作業していた女性も手を止めて署名をしてくれた。「安倍さんは最近なんか怖いですね」
女性はそう言った。


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Posted by 東芝 弘明