大門みきしさんを囲む集い

出来事

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「大門みきしさんを囲む集い」が開催された。42人の参加だった。演題は、「アベノミクスからの転換を ─商売人や働く者が主人公になる社会へ」というものだった。
講演の中で大門さんは、アベノミクスは失敗したのではなく、成功したからこそ格差と貧困がこんなに大きくなったんだと言うことを強調した。世界で一番企業が活動しやすい国をつくるということを公言するアベノミクスは、異次元の量的金融緩和を行うことによって、外国の投資家を日本に招き入れ、円安へと誘導した。株高と円安が組織され、富裕層は株で大もうけを上げるとともに、輸出大企業は円安によって大もうけを上げることになった。誘導されて実現した円安は、1ドル=80円から1ドル=120円へと変わったので、1ドルで販売したものが80円から120円になって40円も儲かった。
この分野の変化は、まさにアベノミクスが目的としたものであり、それが見事に実現したものだった。しかし、国内の輸入業者は、原材料費が円安によって高騰したので、円安倒産という事態も発生した。働く側は、所得が減り派遣労働や非正規が増えて貧困が広がった。今や格差と貧困は誰の目にも見えるようになった。大門さんは、アベノミクスが成功したからこそ、これだけの格差と貧困が広がったんだと強調した。

アベノミクスは失敗したというのは間違い。失敗したというのは、成功すれば良かったのかということになる。そもそもアベノミクスというのは、大企業と富裕層を儲けさせるための経済政策であり、圧倒的多数の国民のための経済政策ではなかったということだ。

社会保障が充実すれば、経済は良くなるということを大門さんは強調された。それは、昨日ぼくが書いたことと連動している。参加した人にとっては、なかなか手応えのあった講演会だったのではないかと思われる。


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出来事

Posted by 東芝 弘明