「美しい日本」の具体的姿がDVDに

雑感

森友学園問題は、もう完全に解禁状態になった。報道規制のたがが完全に外れた。次から次へと新しい情報が噴出して、事件の広がりと深さが赤裸々になりつつある。爆発的な状況を作ったのは小池晃さんの質問だった。まさに森友学園問題解明へのビッグバンだった。
自民党の鴻池議員の神戸事務所の文書が小池さんのもとに届き、その資料に基づく質問が状況を一変させた。この問題を押しとどめようとしていた安倍総理の思惑を遙かに超えて事態が進みつつある。この問題を奉じているニュースキャスターの勢いも強い。喜んでいるようにさえ見える。長年の鬱屈した状況を吹き飛ばすかのような躍動感さえ感じる。この問題を通じて、政府の思いを忖度するような傾向も綺麗に吹き飛ばして、真実を追及し権力を監視するジャーナリズム精神を取り戻してほしい。森友学園問題が、いろいろな沈殿物をすべて洗い流すことを期待したい。

そのためには、徹底的にこの問題の真実を暴く必要がある。この問題の真実を暴けば、安倍政治の本質が見えてくる。
塚本幼稚園の運動会DVDによって教育勅語への注目が集まった。教育勅語の結論の一つは、「一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壤無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ」というところにある。現代訳は「そしてもし危急の事態が生じたら、正義心から勇気を持って公のために奉仕し、それによって永遠に続く皇室の運命を助けるようにしなさい」(「チューさんのホームページより引用」)となる。
教育勅語は、「軍人勅諭」や「戦陣訓」とあわせて、お国のために死ぬことを教える基礎になり、結局、天皇の軍隊であった陸軍と海軍において、天皇のために死ぬことを命じるようなものになった。戦後廃止された教育勅語を幼稚園の子どもに素読させ唱えさせる塚本幼稚園の運動会DVDは、籠池理事長など園側からいえば、すばらしい宣伝DVDであり、1枚3万円もするものだった。しかし、このDVDを世間が見たら、あっと驚く時代錯誤がそこにあった。「美しい国」の具体的姿が塚本学園の運動会DVDに描かれている。

「歴史は繰り返す。一度目は悲劇として、二度目は喜劇として」
この言葉がよみがえってくる。


にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 和歌山県情報へにほんブログ村 政治ブログへにほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へにほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへブログランキング・にほんブログ村へ

雑感

Posted by 東芝 弘明