「王様は裸だ」とメディアは叫べ
最近の安倍政権を見ていると、とにかく否定すればいい。言い張ればマスコミは理解してくれるといわんばかりの説明が横行している。「クリーンなカジノを実現する」（「『日本型ＩＲ』は、国際競争力の高い滞在型観光を実現する。クリーンなカジノを実現するため、世界最高水準のカジノ規制を導入し、依存症やマネーロンダリングなどへの懸念に万全の対策を講じることが重要だ」：推進会議の初会合での発言）
なんて言ういい方はその最たるもの。
閣議決定が変なものになっている。
政府は、昭恵夫人について「公人ではなく私人であると認識している」との答弁書を閣議決定したり、教育勅語について「憲法や教育基本法に反しない形で教材として用いることまでは否定されない」という答弁書を閣議決定したりしている。大臣に答弁について細かく確認しするのが閣議決定のやくわりなのだろうか。な閣議なので和歌山県選出の世耕さんも鶴保さんも賛成していることになる。
答弁書の確認のための閣議決定というのは何だろうか。大臣に対する踏み絵。確認した答弁書と意味の違うことを語ったら、その大臣は閣議決定違反で罷免？ということになるのだろうか。
森友学園は、小さな問題だというけれど、安倍さんたちが推進する教育勅語を軸にした特異な学校を体現していたのが、森友学園の塚本幼稚園だった。だからこそ、安倍さんたちも共感し、昭恵夫人が名誉校長になったのではないか。自分たちが理想とする教育を推進していた森友学園に対して、便宜を図り、国有地をものすごく値引きしたのは、自分たちの「仲間」が「いい教育」を実行しようとしたので、最大限の応援をしたということなのではないだろうか。だからこそ、自民党とともに維新の会が、塚本幼稚園に共鳴し応援していたのではないだろうか。
国歌権力の私物化が、森友学園の本質だ。権力の私物化が暴露されたら仲間であった籠池さんを切って捨てる。この姿も白日の下にさらけ出された。権力にしがみつき、自己保身のためには、献身的に働いた国家公務員でさえ吐き捨てるように背を向ける。こういう姿もさらけ出された。
王様は裸だ。裸だと感じている人は増えている。しかし、まだ「王様は裸だ」という少年は現れていない。日本の現実の中の少年は、マスメディアだ。バランスなんて関係がない。真実を叫ぶのがマスコミの役割。マスメディアがいっせいに、「王様は裸だ」と言えば、安倍内閣は下着を隠しながら一目散に逃げ出す。マスコミは勇気を。忖度は、銀河系の彼方に追いやることを求めたい。
