東芝さんって60歳を超えていると思っていた
「東芝さんって60歳を超えていると思っていた」
車の助手席に座った男性はそう言った。
真顔だった。
実年齢よりも老けて言われたことは初めてだった。最近はどうも疲れた顔をしている。実際に疲れている。目の下の皺が深くなっている。
そうそう、さっき島田雅彦さんの『深読み日本文学』を読み終えた。文学についての新しい発見がたくさんある本だった。この世の中、知らないことの方が圧倒的に多い。つくづくそう思う。この本を読みながら谷崎潤一郎の『痴人の愛』を読むことにした。恥ずかしながら今まで谷崎潤一郎さんの本は読んだことがなかった。この人は、どうも変態・変人っぽいが、文章はすごくうまい。
今日は読売テレビで『火垂るの墓』が放映されていた。高畑さんの追悼番組だった。途中まで真剣に見ていたが、妻にチャンネルを変えられた。もう一度『おもひでぽろぽろ』を観たいと思った。
