桜のトンネルから黄緑のトンネルへ

出来事,雑感

阪本ひさよさんの選挙事務所は、林間田園都市駅の真下の谷底にある。谷の一番底には川が流れている。この川は橋本川だろう。林間の駅の真下から見上げるとマンションのグリーンコートがそびえ立っているように見える。グリーンコートの前の道を下ると3か所、ヘアピンカーブを体験できる。3つ目のカーブを曲がると阪本ひさよ事務所が見えてくる。

最近は、この付近にもイノシシが出るらしく、畑にイノシシよけの電圧線が張られていて、イノシシに注意という表示もなされている。そびえ立つマンションとその下に出るといわれるイノシシのコントラストが、橋本市の町づくりを象徴的に表している。山を切り開いて作った街は、動物たちの「棲み家」を奪って都会を作ったが、その都会の下には依然として自然が生息しているということだろう。

選挙期間中に阪本候補に宣伝テープを吹き込んでもらったが、そのテープにはウグイスの鳴き声が綺麗に入っていた。事務所の窓を開けているとウグイスの声やときおりキジの鳴き声が聞こえる。選挙が始まる直前、このヘアピンカーブのある坂道には、薄桃色の桜が咲き、花びらを散らしていた。桜の花のトンネルだった。花は風に流されたり車の動きに合わせて舞い上がったりしていた。この花を見ながら事務所に降りていく毎日を重ねていると、いつの間にか花が消えて黄緑色のトンネルに変わっていった。この変化が心に沁みた。

今回の選挙も夕方になると「さぶー」と言って建物に駆け込んだ日もあれば、「暑いなあ」と言って窓を開けたりすることになった。統一地方選挙の後半戦は、いつもこういう季節の中でのたたかいになる。

橋本市も人口が減少している。街の雰囲気にもさびれた感じやひなびた感じが漂いはじめている。道を歩いている人にも年配の方が増えている。しかし、この街はまだ、膝下まで迫っている危機への自覚が弱いと感じる。議員の綺麗な公約を見ても直面している問題を真正面から見据えている人は少ない。その中で日本共産党の水道料金の値上げストップの考え方には、「こんな値上げを許したらますます橋本市は住みにくい街になってしまう」、「人口減少の中で年間9億3000万円もの工事を100年間も続けるのは不可能です」という認識を含んでいた。

危機に対する認識が大事だと思う。

ベッドタウンとしてつくられた橋本市は、根本的なまちづくりの見直しに直面しつつある。その最初の問題として上下水道料金の値上げの問題が提起されている。日本共産党は、不都合な真実から目をそらさないで、街の問題を一緒に考えていく。その先にこそ未来がある。明るい未来は、危機と背中合わせに存在している。

出来事,雑感

Posted by 東芝 弘明